4月10日、鹿児島県内に新たな学校が開校しました。
それが林業大学校です。
鹿児島は森林面積、竹林面積ともに九州で1位となっているんですが、林業従事者の数をみてみると、2003年度は2000人を超えていましたが、2023年度は1401人と減少傾向が続いています。
こうした状況を打開すべく、林業大学校に入校した13人は、10日の開校式で決意を新たにしました。
新入生代表・上野剛さん
「これからの1年間、林業の知識を深め、実践的な技術を磨くことに全力を尽くします」
10日開校した「かごしま林業大学校」に入学したのは、18歳から53歳の13人。
これから1年間、林業の基礎知識やチェーンソーを扱う技術を始め、生産から販売に関わる資格取得も目指し、姶良市の研修施設などで学びます。
新入生(46歳)
「山があるのにまきが全然手に入らない。もったいないと思った。そういうものを有効活用できるように(したい)」
新入生(18歳・父親が林業に従事)
「入ったらすぐに研修もあるので、力をあわせて資格試験などを頑張っていきたい」
学校は県が2025年度、林業の人材の確保と「稼ぐ力」の向上などを目的に9300万円をかけて設置しました。
140の企業や大学、行政機関が連携し、ICTを活用した最先端の研修やインターンシップなどで学生をサポートします。
県内の木材生産としてはスギやヒノキのほか、広葉樹を原料にしたまきが主力で、年間通して生産されています。
卒業後は、県内の関連企業への就職が期待され、サポートに参加する企業も人材確保に期待を寄せていました。
田中林業・田中佑樹専務
「人手不足はずっとある状態。ネコの手も借りたい状況。1年後、頼もしい若者たちが弊社も含めて鹿児島の林業界に入ってくれて、盛り上げていってくれることが本来の意味だと思うので期待している」
学費は、年間11万8000円で、2026年度も高卒以上、または高卒見込みを条件に、6月中旬以降、県のホームページで募集要項が公表される予定です。