国民民主党は10日、30歳未満を対象とする「若者減税法案」を国会に提出し、玉木代表は「頑張れば報われるというメッセージを出したい」と語った。
衆議院に提出された法案では、若者の社会保険料や所得税の負担が重くなっている現状を指摘し、負担軽減のため、所得減税など政府が講じるべき措置を定めている。
30歳未満を対象に、労働者1人あたりの平均給与額を基礎に算定した所得額までは所得税がかからないよう、控除を拡充するとしている。
ただ、具体的な金額は明記せず、政府が別途、法制上の措置を講じるとしている。
法案を提出したあと、玉木氏は記者団の取材に対し、「若者を応援することが日本全体の元気につながる。頑張っている若い人を応援したい」と述べた。
玉木氏は、「若い人の税負担、社会保険料負担が年々大きくなっている」と指摘したうえで、「この国で頑張って働いても何か報われないと思わせないような制度作りが必要だ」との考えを示した。
また、減税の対象を「30歳未満」としたことについて、ネット上で批判が出ていることを念頭に、「いわゆる“就職氷河期世代”対策にも力を入れて取り組んでいる。引き続き力を入れつつ、幅広い人たちの生活を応援したい」と強調した。
法案の成立は見通せないが、参院選に向けて若者の支持拡大を図る狙いがある。
「若者減税法案」をめぐっては、2023年にも参院に提出していた。