中国の海洋進出が強まる中、自衛隊は、地上から艦艇を射撃するミサイルの発射訓練を6月に初めて国内で行う。
陸上自衛隊が10日に明らかにしたもので、「88式地対艦ミサイル」の射撃訓練を6月に北海道で行う予定。
射程約100キロメートルの演習弾を海上に向かって発射するとしている。
これまでは、十分な広さの射撃訓練場が確保できるアメリカやオーストラリアなどで実施していて、国内での射撃は初めてとなる。
林官房長官は午前の記者会見で、「最近の厳しい安全保障環境を踏まえ、より多くの部隊による各種装備を用いた訓練の機会を確保するため」などと説明した。
中国軍が海洋進出の動きを強める中、抑止力を強化する狙いがあるとみられる。