金沢駅にある観光案内所。ここにいるのが…
能登デスク 中山智恵子さん:
「皆さんこんにちは。能登デスクの中山智恵子です。」
Xのフォロワー数は2万人を超える中山さん。能登の観光情報を発信しているインフルエンサーです。
中山さん:
「近頃は今って能登はどこまで行っていいんですか?というお問い合わせが多くて能登へ行きたいという方が増えてきました。この赤丸がいま、観光として行ける場所になっています。これは私が全て自分の足で情報を収集したり現地の人に聞いて記しているところなので安心して行って頂けるマップ。やっとここまで来たなと、自分で書いていてちょっと感動している…」
そんな能登デスク、中山さんが今おススメする能登の旅は?
中山さん:
「今から春になって気候が良くなってきますので穏やかな空気が流れる能登島をおススメしたい。」
ということで、金沢から車でおよそ1時間半。能登デスクさんおススメ、能登島の旅へ出発です!行き先はやっぱり…?
中山さん:
「まず初めに紹介するのはのとじま水族館です。のとじま水族館は3月22日完全復活しました。私は生き物との距離が本当に近い水族館だと思っていて見ているとよってきてくれるような。だから飼育員さんとの距離も近いんだろうなと思いながら愛着がわく場所です。」
能登愛あふれる能登デスクさんのおススメはこんなツアー。案内してくれるのはのとじま水族館の木森さんです。
中山さん:
「きょうはどこを案内してくれますか?」
木森さん:
「きょうは水族館の裏側を案内しようと思います。」
中山さん:
「裏側って入れるんですか?。」
木森さん:
「毎週土曜日の午前と午後1回ずつだけ水族館の裏側探検ツアーをやっていてそちらの案内をしようと思います。」
このツアー、予約はできず各回先着10人だけ。料金は無料の知る人ぞ知るツアーです。
木森さん:
「今からこの水槽の上に、裏側に行こうと思います。場所で言うと、ちょうどこの写真撮影ができるドームの上に行くことになるのですが下から上がどう見えるか今のうちにのぞいておいてください。ちょっと水面が波立っていて見えなくなっていると思いますがこれにも理由があるので。クエがいつもいるので写真撮影に最適な場所です。」
水族館の裏側にはどんな秘密があるのか?クイズもありますので荒木さん、秋末さんもしっかり聞いておいてくださいね。
木森さん:
「さあ、裏側にやってきました。先ほど紹介したドームの上に行こうかなと思います。それがこちらです。それではスタジオの皆さんに問題です。この回遊水槽の水面ですがシャワーのようになって波立っています。それはなんででしょう?」
正解は?
木森さん:
「正解は、このように波立たせてお客さんと目が合わないようにしています。」
中山さん:
「飼育員さんと目が合わないように?」
木森さん:
「ここから魚の世話をしてエサをやるときに水槽をのぞきこむと波立ってないと思ったより下が見えてお客さんと目があって気まずいときがあるんです。だから他の場所はシャワーをしていないんですがこのドームの上だけシャワーをさせて僕らとお客さんが目が合ってお互いに気まずいことがないように。」
中山さん:
「人にも優しい水族館。」
そして、この魚たちが泳ぐ方向。これにも秘密があります。
木山さん:
「この水槽は反時計回りの水の流れを作っていて魚たちはそれに逆らって泳ぐんです。回遊魚は。そうすると魚たちはちぐはぐに泳がないのでぶつかってケガをするということがなくなるんですよ。ただ、一匹だけ例外がいてヒラマサ一匹身体の大きいのがいるんですがこの子、実は地震で唯一生き残った回遊魚なんですね。この子は地震前に反時計回りで泳いでいたクセが残っていて他の回遊魚は時計回りで泳いでいるのに生き残ったヒラマサくんだけ反時計回りで泳ぎ続けている。」
地震で生き残った奇跡のヒラマサ。そんな話を聞けるのも裏側探検ツアーならではです。
中山さん:
「ここはどこでしょうか?」
木森さん:
「ここは水族館の台所。調餌場です。餌をどう調えるかといいますと、これが本来のアジの形なんですがこれをこのような形にしています。それではここでスタジオの皆さんにもう一度クイズです。ここにあるマアジですがこれは本来のマアジの形です。水族館ではマアジをこのような形に調えて与えています。それはなんででしょう?」
正解は?
木森さん:
「正解はペンギンやアザラシなどは餌が気に食わなかったり不快感があったら簡単に吐き戻す。その時にひれなどがついているとこういうぎざぎざのところがのどに引っかかってそこに傷がついて病気になってしまう。吐き出すときにひっかからないように引っかかりそうな場所を切り落として調餌するというのが正解です。」
説明する飼育員は日替わり。ディープなのとじま水族館を楽しめるのはこのツアーならでは。のとじま水族館はアシカ舎が建て替わり間近でその生態を観察できるなど魅力が倍増しています。
木森さん:
「本当に応援してくださる皆様のおかげでのとじま水族館はやっと完全復活できました。ここからは皆様に恩返しできればと思っていますのでぜひたくさんの人にのとじま水族館に遊びに来ていただければと思います。」
中山さん:
「皆さんに能登島でおススメしたいもう一つがこちら。生そば槐さんです。」
大正時代に建てられた古民家を改装したこのお店。去年の地震でも大きな被害は
ありませんでした。
中山さん:
「きょうおススメのお蕎麦はなんでしょうか?」
田中さん:
「迷った方におススメしているのが三色盛りという更科、曳きぐるみ、田舎という
3種類のそばの盛り合わせです。」
2013年に夫婦で開業したこのお店。石臼でひいたそば粉を毎朝手打ちし、つなぎを使わない十割ソバで出しています。「価格以上の満足感が得られる」としてミシュランのビブグルマンにも選ばれました。
田中さん:
「お待たせしました、3色盛りです。更科はソバのみの中心だけを使ったお蕎麦。
挽きぐるみは、ソバの殻を外した実をまるごと石臼でひいたお蕎麦。田舎はカラも入っている。黒い粒粒が入っているお蕎麦。」
中山さん:
「きれいですね。白色のそばはなかなか見ないかも。」
田中さん:
「いちばんのびやすいのが更科。のびてアジが変わるのは田舎。」
中山さん:
「下触りがガラッとかわりました。私はここに来たら天ぷらを必ず注文するんですが
きょうは何の天ぷらですか?」
田中さん:
「きょうは季節の野菜でタラの芽が入っています。」
合わせるお塩は能登島で作られたものです。
中山さん:
「うーん、おいしい」
さらに季節のソバも。今の時期は桜の花や葉を練りこんだ「桜切り」が人気です。
田中さん:
「今年はデカ山もやるみたいだし、能登のお祭りも各地で開催されると思うので
ぜひ能登にいらっしゃってほしい。」
ゆったりとした空気に包まれる能登島。能登に行くなら今がおススメです。
中山さん:
「行くといつもおかえりといってもらえるような気がして。初めてお会いした人でも
すぐに仲良くなれるし。旅することも応援になるということをこれからもどんどん発信したい。