安来市の足立美術館が開館55周年を記念し、コレクションの中心である横山大観と北大路魯山人の作品を一堂に展示した特別企画展を開催しています。
近代日本画の巨匠 横山大観の代表作、「紅葉」や「無我」。
足立美術館は美しい日本庭園とともに横山大観のコレクションでも世界的に有名です。
開館55周年を記念した特別企画展では、所蔵する大観の作品70点を一堂に展示しています。
こちらは足立美術館では初公開の「不二」。大観が亡くなる4か月前、89歳で描いた最後の作品です。
足立美術館・木佐布由実学芸主任:
病状が悪化していて筆を執るのも困難な時だったんですけど、大観は気力を振り絞って描いています。病床にいながらも無駄のないしっかりとした線で描かれていまして筆遣いに大観の気迫が感じられます。
大観作品とともにコレクションの中心である北大路魯山人の作品展も同時開催されています。ほぼすべての所蔵品520点を一挙公開。陶芸だけでなく、書や漆器など様々なジャンルで美を追求した魯山人の才能を余すところなく感じることができます。
2つの特別企画展は、5月下旬まで開催されています。