新年度、値上げの春もやってきました。

4月からビールや調味料など値上げの波が押し寄せ、民間の調査会社によると食品の値上げは4000品目以上にのぼります。

鹿児島県内のスーパーで現状を取材しました。

鹿児島市の「フレッシュフィールドなりざわ中山店」値上げの波が押し寄せています。

フレッシュフィールドなりざわ・成沢洋社長
「お酒関係が全部値上げになるのでそれが一番大きい。100アイテムくらい(値上げが)増えたので、(これまでより)だいぶ増えた」

民間の調査会社帝国データバンクによりますと、4月に値上げされる食品は4225品目、一月の値上げが4000品目を超えるのは2023年10月以来、1年6カ月ぶりです。

みそ製品を中心とした調味料の値上げが2034品目と最も多く、この店でもみそ製品は1割近く値上げされたそうです。

また、ハムやソーセージなどの加工食品やティッシュペーパーなどの紙製品も4月から値上げですが、こちらの店ではー。

フレッシュフィールドなりざわ・成沢洋社長
「卸問屋が在庫を持っているので、メーカーが値上げしても、しばらくは同じ価格で客に販売することができる。2カ月くらいはこの値段で頑張りたい」

こうした値上げの波に消費者はー

買い物客
「年々高くなってきている。値段を比べて安いところに行っている」

様々な商品で値上げが続く中、店側は価格を安く抑える工夫もしています。

フレッシュフィールドなりざわ・成沢洋社長
「同じカゴメで作っている我々CGCのブランドケチャップは188円とお得になっている。全国にあるスーパーが協力していっぱい買っている。それと包材をすごく簡素化して価格を抑える工夫をしている」

なりざわに多く並ぶ「CGC」という文字が書かれた商品。

これはなりざわが300品目ほど取り扱っているプライベートブランドで、価格が安く抑えられています。

この店ではこうしたプライベートブランドやセールを通して、消費者のダメージを少しでも和らげたいと考えています。

フレッシュフィールドなりざわ・成沢洋社長
「『大安』の日は『大きく安い』と書くので、まとめ買いをした商品をお買い得にする。少しでも家計の足しになれば」

帝国データバンクは原材料の高騰に加えて、人件費や物流コストの上昇も値上げの要因としていて、2025年の夏にかけて、断続的な値上げラッシュが見込まれるとしています。

鹿児島テレビ
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