福島・矢祭町で刃渡り20cmの刃物を持った黒い服の男が、警察官と対峙する瞬間をカメラが捉えた。警察官は落ち着かせようと説得を続けるが、男は自らに刃物を向けるなど緊迫の瞬間が映し出されている。

「待って!」刃物を持った男と警察が対峙

福島・矢祭町で25日午前10時ごろ撮影されたのは、黒い服にリュックを背負った刃物男と警察が対峙する緊迫の一部始終だ。

刃渡り20cmの刃物を持っていた男(視聴者撮影)
刃渡り20cmの刃物を持っていた男(視聴者撮影)
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男の左手には刃渡り20cmの刃物が握られていて、自らを刺そうとするような動きも。

現場は住宅や畑が広がる静かな場所で、警察官たちは男を必死に説得していた。

警察官
待って待って待って!危ないよ!

警察官
危ないよ

銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕されたのは、住所不定の無職、小野稜介容疑者(32)。小野容疑者と警察官との微妙な距離が、事の重大性を物語っていた。

一定の距離を保ちながら必死の説得をする警察官(視聴者撮影)
一定の距離を保ちながら必死の説得をする警察官(視聴者撮影)

警察官
どうすればいいのかな?(小野容疑者何やら叫ぶ)どうすればいいの?

警察官の説得にも小野容疑者は応じず、刃物を持った手を自分のお腹の辺りに向けるような体勢に。

警察官
やめて!やめやめやめ!やめよ!ほんとやめてください、お願い!

小野容疑者の動きに警察官が慌てた様子で呼びかける声も。

と、その時…持っていた刃物を今度は自分の太ももに向け始める。

刃物を自分の太ももに向ける男(視聴者撮影)
刃物を自分の太ももに向ける男(視聴者撮影)

警察官
待って待って待って!危ないよ。それ捨てましょう、危ないから

小野容疑者はあきらめたのか、この直後に現行犯逮捕された。

容疑者逮捕…近隣で起きた火事と関連は?

警察の調べに対し「自殺するつもりだった」と供述。なぜ自ら命を絶とうとしたのだろうか?

全焼した近隣のアパート
全焼した近隣のアパート

実はこの約3時間前、近くのアパートが全焼する火事が発生していた。警察は、小野容疑者がアパートに火をつけた可能性もあるとみて慎重に調べを進めている。
(「イット!」 3月26日放送より)

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