現在の宮城県南三陸町に甚大な被害をもたらしたチリ地震津波の発生から、5月24日で64年です。町内では黙とうがささげられたほか、チリ地震津波の体験者が語り部活動を行いました。

1960年の5月24日、南米チリで発生した巨大地震による津波が三陸沿岸部を襲い、旧志津川町では41人が犠牲になりました。

24日、南三陸町では正午に防災行政無線からサイレンが鳴り響き、黙とうが捧げられました。また、町の震災伝承施設311メモリアルでは、当時18歳だった女性が、自身の体験を来館者に伝えました。

18歳でチリ地震津波を経験 仲松敏子さん(81)
「すぐ後ろから波が来た。うろうろしているうちに早く逃げよう逃げようと一生懸命逃げてようやく高台に着いた」

語り部に耳を傾けた人の中には映画監督の堤幸彦さんも。

映画監督 堤幸彦さん
「伝承してもらうのは本当に大事だと、きょう改めて生の声で聞いて再認識した」

仙台放送
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