沖縄戦の混乱で国外に持ち出され、今年3月に沖縄に返還された琉球国王の肖像画「御後絵」の保存と修復に向けた検討委員会が23日初めて開かれました。

今年3月、アメリカから返還されたことで初めて現存が確認された歴代の琉球国王の姿が描かれた「御後絵」

御後絵の保存・修復に関する検討委員会は、文化財などの専門家で構成されています。

23日は第4代国王「尚清王」とされるおよそ180センチ四方の御後絵など4点を確認し、今後必要となる調査について協議しました。

返還文化財保存修復検討委員会田名真之委員長「傷みがあったりとか、色あせてたりとか思ってたけれども、実物を見ると本当に鮮やかな色色鮮やかでその辺大変驚いたという」

今後は修繕に向けて使用された顔料などを調べることにしていて比較的傷みが少なく状態のいい3分割の御後絵から分析をしたほうがいいとの意見が出されたという事です。

1つの御後絵を修繕するのに2年程かかる見込まれ早ければ2027年度には一般に公開できる見通しです。

沖縄テレビ
沖縄テレビ

沖縄の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。