札幌市西区の金属加工業「ウエハラ産業」が事業を停止し、事後処理を弁護士に一任していたことが分かりました。民間の信用調査会社、東京商工リサーチによりますと、負債総額は3億8727万円です。

 ウエハラ産業は1986年4月創業の金属加工メーカーで、車両用の防護柵などの鋼製高欄製品の製造を主力にしていました。

 橋梁関連では1000件以上の実績があり、JR札幌駅北口のシンボルアーチや幌平橋の照明の柱、帯広駅の外壁のモニュメントなどの製造を手掛け、ピークの2010年3月期の売上高は7億3195万円を計上していました。

 2018年からソーラーパネルの架台なども製作していましたが、2018年3月期の売上高は4億3931万円。8417万円の赤字を計上し債務超過に転落しました。

 鋼材価格の上昇分を販売価格に十分転嫁できず、2023年3月期の売上高は3億5832万円にとどまり、6期連続の赤字に。業績回復が見込めなくなったことから、5月10日付けで事業を停止し、弁護士に事後処理を一任しました。

 2023年3月期時点の従業員は正社員17人、パートアルバイト3人の計20人です。

北海道文化放送
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