「文献調査」の受け入れをめぐっては、玄海町議会で請願の審査が始まってわずか3週間という“スピード決着”となりました。これまでの議会の動きを振り返ります。

【玄海町議会 上田利治議長】
「高レベル放射性廃棄物の最終処分にかかる文献調査への応募についての3件を一括議題といたします」

4月15日に開かれた玄海町議会。町内3つの団体から「文献調査」を求める請願が提出されたことを受け、特別委員会に審査を付託しました。
2日後、委員会での審議がスタート。そのわずか1週間後には…。

【原子力対策特別委員会 岩下孝嗣委員長】
「賛成の皆さんの挙手をお願いします。挙手多数と認めます」

委員会で請願は“採択”その後、町や議会が住民説明会を開催することもなく、翌日には請願を正式に採択するか本会議が開かれました。
審議が始まって“10日”という早さに反対する議員も。

【調査に反対 前川和民議員】
「(審議開始から)わずか10日間。この議会はまったく民意が反映されていない。これが反対の最大の理由です」
【調査に賛成 松本栄一議員】
「安全のためにも後世につないで正しい議論をし、安全・安心が担保できるような材料を文献調査に求めたい」

そして、採決へ。

【議長】
「請願書の通り、採択に賛成の議員の起立を求めます」

賛成6人、反対3人の賛成多数となり、文献調査の請願は“正式に”採択されました。
原発が立地する自治体では、全国で初めてです。

サガテレビ
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