大勢の観光客が訪れる上川の占冠村の「星野リゾート トマム」。

 5月9日から「雲海テラス」の営業が始まりました。

 北海道のほぼ中央に位置する占冠村。

 標高1,000メートルを超える「雲海テラス」は、日の出とともに美しい雲海が姿を現すことで知られています。

 「一番多いのは7月や9月。雲海が出る確率が高くなる」(星野リゾート トマム 渡辺 巌 総支配人)

 天気や気圧など気象条件がそろった時に見ることができる雲海。

 雲海テラスで見られるのは3種類です。

 雲が動いている様子がわかるダイナミックな「太平洋産 雲海」。

 最も見られる可能性が高い「トマム産 雲海」。

 そして発生状況が読みにくい「悪天候型 雲海」です。

 「午前5時30分の雲海テラスです。雲海を楽しみに大勢の観光客が集まっていますが、雲海はまだ姿を現しません」(古沢 哲也 記者)

 2023年の期間中は、平均47%の確率で「雲海」に遭遇できたといいます。

 5月9日は445人が雲海の出現を待ちましたが、5月9日朝は気象条件が悪く見ることはできませんでした。

 「(きょうは)50点。また来たいです。もっときれいな景色を見たいです」(道内の観光客)

 「3泊予定しているので、あと2回チャンスがあるので見られなかったらもう少し頑張ろうかなと」(栃木からの観光客)

 雲海は見られませんでしたが、2024年は例年にない珍しい現象が…

 寒さで木の枝などが凍る「霧氷」です。

 通常、12月から2月にかけて見られる寒い時期だけの現象ですが、今シーズンは冷え込む日が多く、5月でも見ることができるということです。

 そして珍しい気象現象はこんな場所からも。

 「普段であればきれいな雲海が見られるこの場所、きょうは見ることはできませんが、代わりに霧氷を見ることができます」(古沢記者)

 雲形のクッションに囲まれた展望スペースや空中にせり出したデッキ、巨大なハンモックなど6つのユニークな場所から雲海や霧氷を楽しむことができます。

 美しい自然現象を楽しんだ後は、テラスに併設された「雲Cafe」で一休み。

 「雲」にちなんだスイーツに、6月からは冷えた体にありがたいクラムチャウダーも登場します。

 「雲海テラス」は10月15日まで営業しています。

北海道文化放送
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