今年7月に開幕するパリオリンピックのウエイトリフティング競技で富山市出身の村上英士朗選手が日本代表に内定しました。

*パリ五輪出場内定 ウエイトリフティング 村上英士朗選手
「素直にうれしいけど、素直にそれを表現できない自分がいる。その舞台にようやく立てると思うとうれしい」

9日朝発表された国際ウエイトリフティング連盟のオリンピック選考ランキングに基づくものです。

村上選手は先月の選考レースの最終戦で記録を伸ばすことができず、出場圏外の11位となっていました。

しかし、2つの階級で出場資格を得た上位の選手が、村上選手と同じ階級の『102キロ超級』から抜けたため、村上選手が繰り上げで10位に入りオリンピック出場が内定しました。

「夢はオリンピック」
中学時代にウエイトリフティングを始め、強豪、滑川高校で高校記録を23回も樹立した村上選手。
これまで日本記録を16回更新して国内ナンバーワンの実力に。
2019年にはワールドカップで優勝したものの、東京オリンピックは選考レースに漏れ出場は叶いませんでした。

オリンピックへの再挑戦は1年4カ月に及ぶ過酷な選考レース。
メキシコオリンピック銅メダリストの三宅義行さんが監督を務めるチームで練習を重ね、ケガにも悩まされながら高みを目指してきました。

内定を決めた村上選手は…。

*パリ五輪出場内定 ウエイトリフティング 村上英士朗選手
「腕の骨1本折るくらいの気持ちで、毎回全力を出すのが自分のモットーなので、1キロでも重い重量を持ち上げて上位に入賞したい」

村上選手の出場内定に母校、滑川高校では…。

*滑川高校ウエイトリフティング部 石倉健佑主将
「1週間前にここの部屋に来ていただいて、1人ひとりにトレーニングを教えてくれた。村上さんは、自分たちのあこがれだったので、オリンピックに出られることが自分のことのようにうれしい」
*滑川高校ウエイトリフティング部 佐藤公治監督
「よくやった。ありがとう。英士朗ありがとうというのが率直な気持ち。けさ電話があって、よく耐えてしのいでここまできたね、と話した。パリでも元気よくほえて、村上らしい試合が見られたらと思う」

富山テレビ
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