FNNのカメラは8日朝、愛知・豊田市で、67歳のフィリピン国籍の女が逮捕される瞬間をとらえた。

捜査員に取り囲まれる赤い服の女。戸惑う様子を見せる女に捜査員が詰め寄る。
女は先頭に立ち、捜査員たちをマンションの一室へと案内した。

詐欺の疑いで逮捕されたのは、黒瀬アリンダこと、クロセ・アーリンダ・ベルガラ容疑者(67)。

クロセ容疑者は、仲間と共謀し、福島県内に住む70代の女性から、現金約50万円をだまし取った疑いが持たれている。

その犯行手口は、相手に恋愛感情を抱かせて金をだまし取る、いわゆる“ロマンス詐欺”だった。

クロセ容疑者らの犯行グループは、SNS上でウクライナで働く男性医師になりすまし、70代の女性に接触。

そして、「あなたのような女性に会うことが夢だった」、「愛しています」などと恋愛感情を抱かせるようなメッセージを重ねた。

そのうえで、「報酬で300万ドル(約4億7000万円)を受け取った」、「日本に送りたいが配送には金がかかる」などと言葉巧みに、現金をだまし取ったとされている。

振り込まれた金を引き出す“出し子”だったとみられているクロセ容疑者は、9日午後1時半ごろ、検察に身柄を送られた。

警察は、共犯がいるとみて捜査を進めている。