コロナ禍で高齢者介護施設では、入居者への面会について段階的に制限を緩和する動きも見られています。

出雲市内の高齢者介護施設。
現在約80人が入居しています。
この施設ではコロナ禍で2回の集団感染が発生、一時は感染拡大を防ぐため食堂を閉鎖、入所者はそれぞれの部屋で食事をとるなど、厳戒態勢でコロナ対策にあたってきました。

一時は禁止していた入居者への直接の面会については、1年前の5類移行後も重症化のリスクへの懸念から面会時間の制限や面会場所を玄関の専用ブースに限定するなどの感染対策を継続してきました。

ただ、こうした対策も段階的な緩和をしていて、2023年10月には部屋での面会を再開、さらに5月中旬には面会の回数制限をなくし、コロナ禍前に近い形に戻そうとしています。

特別養護老人ホームいなさ園・手銭宣裕施設長:
「コロナ禍前の状態に戻っていくことを目指している。コロナも過剰に恐れることはないと思うんですけど、可能な限り感染は予防していくという態勢は続けていく」

一方で、面会時間の制限やマスクの着用は継続し、コロナなど感染症への警戒はまだ続けるとしています。

特別養護老人ホームいなさ園・手銭宣裕施設長:
「病気を中に持ち込まないというその意識づけはこのコロナ禍でできたと思うので、それについては続けていくと考えております」

施設では今後、コロナなどの感染症の流行状況を見ながら、制限を緩和していきたいとしています。

TSKさんいん中央テレビ
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