鹿児島県内では4月以降、交通死亡事故の発生が前年に比べて多くなっています。人身事故の件数そのものは減少する中での死者数の増加に、鹿児島県警は注意を呼びかけています。

県警によりますと、2024年1月から7日までに、県内では969件の人身事故が発生しています。

けが人は1066人で、死者は18人です。

2023年の同じ時期と比べると、事故件数は40件少なく、けが人も75人減っていますが、死者は3人増えているということです。

特に4月から死亡事故が増えていて、4月以降だけでみれば、死亡事故は2023年の2倍の8件発生しています。

県警交通企画課の森山英明理事官は、事故の傾向について「高齢者が当事者になるケースが多い」と話します。

県警交通企画課理事官・森山英明警視
「高齢者が亡くなる交通事故が依然として多い。人と車両の事故が多い」

2024年1月から7日までに発生した死亡事故18件のうち、高齢者が亡くなった事故は11件にのぼります。

また、車に歩行者がはねられた事故は10件で、横断歩道ではない場所を渡っている歩行者が被害に遭うケースが多かったということです。

県警交通企画課理事官・森山英明警視
「自分自身や家族など大切な人が交通事故の当事者になってほしくないというのは県民共通の願い。ゆとりある行動、ゆずり合いの気持ちで公共の場である『道路』を利用してほしい」

鹿児島テレビ
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