ゴールデンウィーク最終日の6日、深夜の首都高を横浜からお台場方面に向かっていた車のドライブレコーダーが、危険な蛇行運転を繰り返す車を捉えていた。

右に左に、何度も何度も激しく車線変更を繰り返す車。危険な蛇行運転を繰り返していた。

後ろを走っていた男性は、「周囲にも別の車両が走っている状況だったので、万が一、接触事故になれば、大惨事になりそうだったなと。今思えば恐怖心ですよね」と話す。

近くを走る車を、事故に巻き込みかねない危険な運転が、それだけではなかった。

目撃した男性によると、この車は無灯火で走行していて、故意に消しているように見えたという。無謀な車線変更は19回にも及んだ。

目撃した男性は当時の様子について、「異常なレベルの車線変更が1回、ふっと行われたので、ちょっと危険を感じるような車線変更でしたね」と振り返った。男性は車間距離を取り、安全を確保したという。

このあと、問題の車は蛇行運転を繰り返し、トンネルへと入り、さらに、前の車をあおるように、再び蛇行運転を繰り返した直後、コントロールを失ったのか、壁に2回激突してしまった。

周辺には、バンパーなどの部品が飛び散った

事故が起きたのは、海の真下を通っている東京港トンネルで、車両火災が起きてもおかしくない状況だった。

目撃した男性は、事故を起こした車について、「万が一、衝突してもつぶれないようにするための保護のようなロールバーというのが仕込まれていたので、おそらくそういうつもりで、この車に手を加えていたんだろうな」と話す。車体を補強するための改造が施されていたようだ。

この無謀な運転による事故に、巻き込まれた人はいなかったということだが、男性は、危険な運転をとらえたこの映像を警察に提供する考えだという。