富山市の社会保険労務士が、新型コロナウイルスの影響で休業した企業に支給される雇用調整助成金をめぐり、富山県内の企業について虚偽の申請を行い550万円余りを不正に受給させていたことが分かりました。

富山労働局によりますと、雇用調整助成金を不正受給させたのは2022年3月まで富山市の社会保険労務士法人に所属していた堀田潤社会保険労務士です。

堀田社会保険労務士は、県内の事業所の代理人としてコロナ禍で実際よりも多く休業したとする虚偽の申請書類を作成し、助成金554万8189円を不正に受給させたとされています。

不正受給額のうち2割分の「違約金」などとあわせて、すでに全額返還されています。

堀田社会保険労務士が雇用調整助成金の不正受給に関与したのは今回が2回目で、富山労働局は「助成金は休業した企業を適切に支援するためのものであり、不正受給の発覚は誠に遺憾。今後も厳正に対処する」とコメントし、刑事告訴については、今後、厚生労働省などと協議するとしています。

富山テレビ
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