海の上を疾走する水上バイクは、観光客を乗せた船につきまとい、蛇行運転やジャンプを繰り返している。
この危険ともいえる行為に、海上保安庁も警鐘を鳴らしている。

ゴールデンウィーク中の5日、北海道の函館湾で撮影された映像には、猛スピードで疾走する水上バイクの姿が映っている。その近くでは、クルージングを楽しむ客を乗せた観光船が走っていた。

すると水上バイクは、旋回して観光船のあとを追いかけるように向かっていった。
そして、観光船に近づき、ジャンプした。

さらに、今度は、猛スピードで向かっていき、船の後ろギリギリでまたジャンプした。

観光船の後ろに発生した波を利用して、ジャンプを楽しんでいるようだ。その距離はどんどん近づいていき、ぶつかりそうなほど近づく場面もあった。

水上バイクは観光船につきまとい、蛇行運転やジャンプを繰り返していた。

目撃者によると、この映像を撮影したあとも、観光船の前や後ろを横切り、船の目の前10~20めとるまで接近し、1時間弱はそこにいたという。また、去年かおととしからこうした水上バイクがいたと証言した。

わずかな操作ミスで大事故になりかねない行為。

このような運転について海上保安庁に聞いたところ「むやみにほかの船に近づく行為は、衝突事故のおそれがあるため、船舶職員および小型船舶操縦者法、さらに、北海道の条例にも違反となる可能性がある。危険な行為を発見した場合は、直ちに通報してほしい」と回答した。事実関係を調査し、対応をとっていくという。

北海道文化放送
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