4月3日、山形市の山形県立保健医療大学で入学式が行われた。入学した103人の中には、レモネードを販売して「小児がん患者の支援活動」に取り組む平田寧々さんの姿もあった。

「医療従事者」として成長誓う

山形市の山形県立保健医療大学には、看護学科など3つの学科に計103人が入学した。入学式では新入生を代表して、横尾瑠菜さんが誓いの言葉を述べた。

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理学療法学科・横尾瑠菜さん:
これから始まる大学生活で出会う人々との関わりを通して人間性を高め、医療従事者として、1人の人間として成長していきたい。仲間とともに切磋琢磨(せっさたくま)しながら、日々精進していくことを約束します

新入生たちは、少し緊張した表情を見せながらも、「先輩方を見習い、医療に携わる人として、これから頑張っていきたいと思う」とこれから始まる学生生活への期待に胸をふくらませていた。

保健師を目指しているという新入生は、「児童相談所で働き、児童虐待で苦しんでいる子どもたちを自分が救うことができたらと思い志した」と話す。「医療専門の学びだけでなく、一般教養もしっかり学んで、社会に出ても恥じぬような大人になりたい」と意気込んだ。

「レモネード」で小児がん患者を支援

新入生の中には、県内で小児がん患者の支援活動を続けている平田寧々さんの姿もあった。

平田さんは、「レモネード」を販売して、その売上金の一部を小児がんの研究費などに寄付する活動のリーダーを務めている。

2024年2月には、2023年1年間の活動で集まった支援金約103万円を、山形大学医学部小児科に寄付している。

自身も小児がんを患った平田さんは、「かつて自分を支えてくれた看護師のように、子どもたちの力になりたい」と医療の道を志した。
猛勉強の甲斐あって、第一志望だったこの大学の看護学科に合格し、入学の日を迎えた。

看護学科・平田寧々さん:
自分が治療を受けたり、小児がんと闘ったりしたからこそわかる患者さんの痛みなどに寄り添って、サポートできるような看護師になりたい。これまで通りボランティア活動をしつつ、大学での学びと、新たに出会う仲間と仲良く楽しく切磋琢磨しながら、楽しい大学生活にしていきたい

平田さんたち新入生は、これから4年間、講義や実習などを通して医療の専門的な知識を学ぶ。

(さくらんぼテレビ)

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