小林製薬の紅麹サプリで健康被害が相次いでいる問題で、厚生労働省と大阪市が小林製薬の製造工場に立ち入り検査を行っている。3月30日午前11時頃、厚労省の職員11人が立ち入り検査を行うため、閉鎖された大阪工場に入った。

小林製薬のサプリメント「紅麹コレステヘルプ」をめぐっては、摂取していた人に腎疾患などの症状が相次いで確認され、これまでに5人が死亡し、114人が入院したことが明らかになっている。

小林製薬などによると、原因とみられるのは、青カビから発生する天然化合物「プベルル酸」の            可能性があり、サプリメントの紅麹原料を製造していた大阪市内の工場で混入したとみられるという。厚労省と大阪市は30日午前、大阪市内の工場で立ち入り検査を行い、原因究明を進めるという。

厚労省によると、「プベルル酸」は毒性が非常に高いものの、腎臓への影響は分かっていない。