3月15日は、世界睡眠学会が健康的な睡眠の重要性などを広めることを目的に定めた「世界睡眠デー」。

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OECD(経済協力開発機構)の2018年の調査では、日本人の1日の平均睡眠時間は7時間22分で調査対象の33カ国中、最下位。そんな睡眠不足大国・日本で進む睡眠ビジネスの最先端を取材した。

約3万通りのマットレスや目元の筋肉ほぐす最新家電も

小山内鈴奈キャスターが取材したのは好みに合わせカスタマイズが可能な、オーダーメイドのマットレス。

専用の測定器で計測したデータを元に、独自のアルゴリズムで導き出した、理想の寝姿勢・寝心地を作り上げるという。

簡易オーダーマットレスに横になる小山内キャスター
簡易オーダーマットレスに横になる小山内キャスター

この日測定した小山内キャスターのデータを元に調整した“簡易オーダーマットレス”を作成。その寝心地について小山内キャスターは「ええ、すごい。本当に眠くなってきました」と評価する。

ドリームベッドマーケティング部・小野原慎也氏はオーダーのマットレスシステムについて、「約3万通りのマットレスができる」と説明する。

姿勢保持に重要な「コイルユニット」だけでなく「生地」などもカスタムできるマットレス「The Dream」。シングルサイズで35万円からオーダー可能だ。

さらに都内の家電量販店・ビックカメラ有楽町店には、睡眠の質向上が期待される最新家電「iRhythm(アイリズム)」(※参考販売価格」1万2960円(税込み))があった。

この家電は、複数の突起物が細かく動き、目元の筋肉をほぐすという。いうならば“目のマッサージ器”だ。

MYTREXホールセールス部・水垂明日香氏は、「(目元の筋肉が緊張していると)目がかすんだりとか、ストレスを感じたりとか、睡眠の質が良くなくなってしまったりっていう形があるので、そこの筋肉をほぐしてあげることで睡眠の質を上げることにつながっている」と説明する。

睡眠関連イベントも盛況

15日午後、東京・新宿区で開かれた睡眠と音楽の可能性探求を目的としたプロジェクト「SLEEP SOUND LABEL ZZZN」の発表会。

会場には、幻想的な音楽が流れ、薄暗いなかで多くの参加者がマットレスの上に横になってリラックスしていた。

さらに、東京・江戸川区で行われていた「快適睡眠フェア」を取材すると、平日にも関わらず賑わいを見せていた。

会場では睡眠に関する全20ものブースが出店されており、ベッドや枕など、睡眠グッズの他、より良い睡眠を促す為のグッズなどが体験できるブースもあった。

来場者に話を聞くと、「寝やすいヨガとかを教えてもらえたのでやってみようと思います」「これぐらいの枕が理想的っていうのを分かるような体験をさせてもらいました」といった声が聞かれた。

日本人の睡眠不足解消にむけた動きは、ようやく朝を迎えそうだ。
(「イット!」 3月18日放送より)