共産党の志位和夫委員長は23日、立憲民主党の泉健太代表と国会内で会談したあと、記者団に対し、次期衆院選での連携について、「立憲民主党と合意した」と述べた。
志位委員長は、会談で泉代表から「次の総選挙で与党の議席を最小化するために連携していきたい」との話があり、「連携し、力を合わせて総選挙を戦っていくことが党首間で合意になった」と説明した。
立憲・共産両党は、22日に投開票が行われた衆参2補選で野党候補を一本化し、参院徳島・高知選挙区では野党候補が自民候補を破った。志位委員長は会談で「共闘の大事な勝利だ」と伝えた。
一方、泉代表は、記者団から共産党と次期衆院選での連携で合意したのか問われ、「野党議席の最大化に向けて、さまざまな政党と連携をしていくのが立憲民主党の認識」と述べるにとどめた。
立憲民主党は、2021年の前回の衆院選では、枝野幸男前代表のもとで、共産党との「野党共闘」として選挙区調整を行った。一方、その後代表となった泉氏は、共産党との選挙協力をしない方針に転じていた。
共産党は、野党共闘について、「わが党の側から門戸を閉ざすことはせず、共闘の再構築のために可能な努力をする」として、立憲民主党の対応を見極める姿勢も示していた。