大阪・吹田市の住宅に設置された、防犯カメラの映像。映っていたのは、庭の池で遊び回る5匹の野生のアライグマだ。
この記事の画像(18枚)住人は2022年からアライグマの被害に遭い、悩んでいたという。ようやく1匹を捕まえたものの、“侵入者に逃がされる”というまさかの事態に見舞われた。
見た目に反し気性荒い「特定外来生物」
住人によると、池には飼育していたメダカがいたといい、「アライグマがこの池に出没しまして、メダカを食べちゃいまして。色メダカとかもいたんですけど、もう今はだいぶ減っちゃいました」と話す。
かつて、テレビアニメをきっかけにブームとなり、北米から大量に輸入されたアライグマ。
しかし気性が荒く、捨てる飼い主が急増した。2005年には駆除対象の「特定外来生物」に指定された。
この家では、2022年からアライグマの被害に遭っていて、市に相談していたという。
被害に遭った住人:
「可能であれば、捕獲器を貸すので捕まえてください」と。捕まえた場合は市の方で対応しますということで、まさにこのへん(池の脇)に…捕獲器をセットした。
市の許可を得て捕獲器を設置したが、最初はなかなか成果が出なかった。
被害に遭った住人:
「最初の2週間では捕まらなかったので、(捕獲器の期間を)延長して捕まえる形にした。
そして設置から1カ月がたった8月30日、ついに1匹の捕獲に成功。
被害に遭った住人:
捕まえた時だったので、非常に興奮していましたし、牙をむいていたので、かわいらしいラスカルのイメージはない。
ためらうことなく…“侵入者”がまさかの行動
しかし、ほっとしたのもつかの間。住人は、まさかの事態に見舞われた。
アライグマを捕獲した翌朝の映像を見せてもらった。
画面左から現れた人物が、敷地内に入り、ためらうことなく捕獲器に手を伸ばした。
そして、中のアライグマを逃がしてしまったのだ。
ようやく捕まえたはずのアライグマ。逃がしたのは、見知らぬ人物だという。
被害に遭った住人:
やっとなんとか捕まえたというところだったので、非常に残念な気持ち。
家の中に入ってきて逃がされたというのが、非常に嫌な気持ち。逃がされたというのが非常に腹立たしい。
動物をいじめようとする気持ちはなくて、ほかの人も被害に遭っていると思いますので。
すごくかわいいんですけど、危険な動物だということは認識してもらいたい。
(「イット!」9月13日放送より)