SNSで拡散されている“ある動画”が、動物愛護法違反の疑いがあるとして、警察が捜査を始めています。
この記事の画像(13枚)動画に映っているのは、牛の飼育舎とみられる場所。
長靴を履いた従業員らしき男性が、突然右手で牛の顔を殴ります。
さらに、右足で牛の顔を蹴り上げました。
別の動画でも、右足で牛の顔を蹴り上げると…。
今度は牛の鼻に装着してあったロープを柱に引っ掛け、ロープを引っ張りあげました。
苦しいのか、牛は必死に抵抗しているようにも見えます。
その後も男性はロープを引っ張り続け、牛の顔を右足で3回蹴り上げました。
専門家「百害あって一利なし」 牧場側は映像の内容を認める
動画が撮影されたのは島根県内にある牧場。県の畜産課が12日に立ち入り調査を行い、牧場側は映像の内容を認めたといいます。
県の畜産課によると、牧場の従業員が撮影しSNSに投稿。動画はその後 拡散され、現在は削除されています。
「めざまし8」は動画の行為があったとされる牧場に取材を試みましたが、電話はつながりませんでした。
こうした暴力行為は、乳牛にどのような影響を与えるのでしょうか?アジア動物医療研究センター・パンク町田センター長に話を聞きました。
アジア動物医療研究センター パンク町田センター長:
(動画の人物が)なぜ蹴っているのか意味がわからないです。乳牛が精神的に落ち着かなくなってしまう。そういった状況では、ミルクの出は悪くなるし、消化管の動きも鈍くなったりするし。やっていることは、百害あって一利なしとだと思います。
(めざまし8 6月14日放送)