10月20日、プロ野球のドラフト会議が開かれる。家族で夢見たプロの世界を目指す高校生を取材した。

世代ナンバーワン左腕・森下 家族とともに…

世代ナンバーワン左腕の呼び声も高い、京都国際高校の森下瑠大(もりしたりゅうだい)選手。

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京都国際高校 森下瑠大選手:
高校に入る前から、高校からプロに行きたいと目標を決めてやってきたので。大学を考えることはなく、最初から高卒で行こうと決めていました

チームを4度も甲子園に導き、2年生の夏には甲子園ベスト4入りを果たすなど、華々しい成績を残してきたが、2022年の春にはある出来事が…

京都国際高校 森下瑠大選手:
本当に悔しいというか…あまり現実として受け入れることができなかったです

森下選手は小学1年生のころ、6歳離れた兄の影響で野球を始めた。小学校でも中学校でもエースだった。

森下選手の母・愛子さん
普通に静かでした。お兄ちゃんとかと野球で遊んだりするんですけど、そのときはすごく活発、誰が見ても野球が好きやなって。「プロでやりたい」という目標はずっと聞いていたから

プロを目指して入学した京都国際高校。両親と離れて寮に入った森下選手が、何よりも大切にしているグローブがある。

京都国際高校 森下瑠大選手:
「家族に恩返し」と書いてます。小さいころからずっと野球をやらせてもらってきたので、その意味を込めて書きました。センバツで使う予定だったんですけど、“あれ”になって…

特別なグローブと共に2022年春、全国制覇に挑むはずだった。
しかし、新型コロナの集団感染で出場辞退に。

森下選手の母・愛子さん:
次の日に学校に迎えに行ったんですけど、車に乗ってきたときに、あんまり弱音を吐かない子なんですけど、「きつい」って一言だけ言って乗ってきたんで。あんまり話さず帰ってきました

春の悔しさを胸に、最後の夏は県大会を勝ち上がり、再び聖地・甲子園の舞台へと戻ってきた。先発のマウンドに上がった森下選手の手には、あのグローブが…

次は、プロの世界での恩返しを誓う

森下選手の母・愛子さん:
夢見てきたドラフトなので、名前が挙がってくれたらいいなと思っています

京都国際高校 森下瑠大選手:
選ばれる保証はないんですけど、選ばれると信じてずっと準備しているので。やるからには1番高いレベルでやりたいと思っているので、そういう気持ちは小さいころあったので。1番は家族に伝えたいと思います

運命のドラフト会議。親子で夢見てきたプロの世界へ、羽ばたけることを信じている

(関西テレビ「報道ランナー」2022年10月19日放送)

関西テレビ
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