新型コロナウイルス感染拡大防止のために、テレワークを導入している企業は多いだろう。

そして、緊急事態宣言が1ヶ月延長となり外出自粛の中でのテレワークを実際に続けてみると、慣れない生活スタイルにストレスを感じている人もいるのではないだろうか。

こうした中、オムロンヘルスケアが、「テレワーク開始後、約3割の人が身体に不調を感じている」という調査結果を発表した。

提供:オムロンヘルスケア
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【調査概要】
期間:4月22日から24日に行ったインターネット調査
対象:全国の20代から50代の男女
   新型コロナ拡大防止策によりテレワークになった週3回以上在宅での勤務をしている
   方、かつ自宅での作業がデスクワークの方
回答数:1,024人

 

そして「テレワークによってどんな不調を感じていますか?」という質問では、「肩こり」(68.1%)「精神的なストレス」(61.3%)「腰痛」(54.6%)が上位となり、以下「姿勢が悪くなる」「目の疲れ」と続いた。
 

提供:オムロンヘルスケア

また、自宅で仕事をしている際の主な姿勢を調査すると、約7割が「机、椅子を使用している」と回答した一方で、約3割が「床に座っている」ことがわかり、身体に負担がかかりやすい状態であることがわかった。
 

提供:オムロンヘルスケア

オムロンヘルスケアは、机と椅子が仕事時の体勢や体型に合っていない場合や、床に座るときに横座りなどの体勢になる場合は、姿勢が悪化し「猫背」や「スマホ首(ストレートネック)」になりやすいことから「肩こり」や「腰痛」の発症リスクがあがると考えられると分析している。
担当者に今回の調査について詳しく話を聞いた。

「肩こり」や「腰痛」を訴える声が聞こえ始めた

ーー調査を行うきっかけは?

新型コロナウイルス対策によりテレワークや外出自粛が進み、職場と異なる環境で長時間仕事をすることで、「肩こり」や「腰痛」を訴える声がSNSをはじめ当社社内からも聞こえはじめ、緊急事態宣言から2週間が経過したタイミングで不調の実態調査を行いました。

また、当社オフィシャルサイトのコンテンツ「痛みwith」では、PV数が111%増加(2020年3月と4月の比較)しており、肩こりや腰痛に困っている方が緩和のためのアイテムを求めた結果、つまり身体の不調を感じている方が増加傾向にあるのではないかと考えました。


ーーアンケートにはどのような回答があった?

本調査では、現在生じている不調を探ることを目的とし、不調が多岐に渡っていたため細かい原因追及に関しては行っておりませんが、「肩こり」や「腰痛」に関しては、「自宅で仕事をしている際の主な姿勢」の調査回答結果にあるように、床での作業による姿勢の悪化や、椅子と机の高さが体形と合っていないなどオフィスとの働く環境の違いから不調を訴えている弊社社員もおります。
 

男性の1位は「精神的なストレス」

そしてテレワークで感じる不調について男女別にまとめたデータもある。

女性の1位は「肩こり」(75.0%)に対し、男性は2位が「肩こり」(58.1%)で、1位は「精神的なストレス」(60.5%)だった。男性が肉体的よりも精神的な不調を訴える理由についても見解を聞いてみた。

提供:オムロンヘルスケア
提供:オムロンヘルスケア


ーー男女で回答が違うがその理由は?

今回、「精神的ストレス」の原因に関しては調査を行っておりませんでした。
明確な回答は出来ず、あくまでもデータからの推測となりますが、男性の不調対策方法から読み取ると、「散歩」「エクササイズ」の回答が多いことから、外出自粛により気分転換するための行動(会食やジムでのトレーニングなど)が減少したことも影響していると考えています。

また、これは一概には言えないのですが、行動の抑制に加えて、目に見えない感染リスクや今後の日常生活の平常化に対する先行きの不透明感などが、精神的なストレスにつながっているとも考えられます。
 

不調を感じる人が増加する可能性も…今後の対策を聞いた

そして、不調を感じた人のテレワーク期間については、2週間程度から不調を感じている人が増加。また、最も不調を感じている人が多いのが3週間目で26.5%だった。
緊急事態宣言が1ヶ月延長され、今後身体への不調を感じる人が増えることも予想されるため、最後に今後の対策について聞いた。

提供:オムロンヘルスケア


ーー今後どうしたら良い?

本調査では、テレワークによる不調の実感は2週間目から増加傾向になり、3週間目からがピークになることがわかりました。この度の緊急事態宣言延長を受け、特に首都圏や大都市ではテレワーク・外出自粛が延長するにつれ不調が増加していくことが予想されます。

「肩こり・腰痛」で軽度の方は、自宅で出来るストレッチや運動を行っていただき、重度の方は、緩和ケアアイテムや治療器などを使用することで、ストレッチでは解消できない痛みをケアしていただければと思います。

「精神的ストレス」に関しては、人の集まらない時間の散歩やオンライン飲み会など、適宜気分転換をしていただくこととともに、体温を測る、血圧を測るなどの日々の健康チェックを習慣化されることをおすすめします。

ーー調査結果が話題になっているが、反響はあった?

弊社でもテレワークを行っているため、同じような不調を抱えている社員もおり、「自社の商品(電気治療器やマッサージャ)を使ってみようと思った」や「ストレスで高血圧にならないように計測している」などの声を聞いております。

緊急事態宣言の延長により、まだまだ自粛生活が続くことが予想されますので、一人ひとりの健康ですこやかな生活に貢献する企業として、不調を抱える方々や身体への影響に不安を感じている多くの皆さまの健康状態の把握と不調緩和に役立つ商品やサービスを提供していきたいと考えています。

 

先行きの不透明感は残念ながらまだ続くと思われるので適度な気分転換はもちろん、仕事をするときの体勢の見直しやストレッチや運動などで、長丁場になってもいいように備えていくことが必要なのかもしれない。