熱中症で死亡した女児 2年前にも入浴中溺れ…

2歳の女の子が自宅に長時間放置され熱中症で死亡した事件。逮捕された46歳の祖母らが、7月1日朝、身柄を検察に送られた。

2歳の女の子は2020年、入浴中に祖母が目を離した隙に溺れ、一時心肺停止の状態になっていたことが新たにわかった。

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保護責任者遺棄の疑いで逮捕されたのは、小野真由美容疑者(46)と同居する桃田貴徳容疑者(50)。

6月29日、大阪府富田林市の集合住宅で2歳の孫、小野優陽(ゆうは)ちゃんをベビーサークルに閉じ込め、約11時間放置し死亡させた疑いがもたれている。

司法解剖の結果、優陽ちゃんの死因は熱中症だった。胃には固形物がなく脱水症状を引き起こしていたという。

なぜ孫の面倒を祖母がみていたのか?

優陽ちゃんは、小野真由美容疑者の三男の長女。小野容疑者と同居する桃田容疑者が引き取り、小野容疑者の15歳になる四男と、桃田容疑者との間に生まれた5歳の長男と5人で暮らしていた。

5人の様子について近所の人は…。

近隣住民:
優陽ちゃんは元気よく階段を上っていっていて。高校生の下にも小さい弟くんがいると思うので、その子と一緒に階段を「お兄ちゃん」というような感じで後ろからついていって。無邪気でかわいいなと思っていて…

優陽ちゃんが死亡した当日、小野容疑者らは大阪市にあるユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に行っていたと話していて、容疑を認めている。

暑さのなか「窓を開けていた」

小野容疑者らは「クーラーをつけて外出した」と供述しているが、警察が駆けつけた時、部屋の中はかなり暑い状態だったという。

一方、捜査関係者によると小野容疑者らはクーラーをつけながら「窓を開けていた」と話していることもわかった。

また優陽ちゃんは2020年、入浴中に溺れ一時心肺停止の状態になっていた。小野容疑者が優陽ちゃんから目を離したことが原因とみられている。

調べに対し、小野容疑者らは「以前にも優陽ちゃんを1人きりにして外出したことがあった」と供述している。

警察は日常的な虐待がなかったか捜査している。

(イット! 7月1日放送より)