遠隔地の担当者とやり取りしながら内見

感染拡大の逆風が吹く中、距離や時間に縛られない新しいビジネスに迫った。

外出自粛の要請で内覧数が減少。不動産業界で始まった、苦境を乗り切る新たなテクノロジーとは?

タブレット端末に映る、賃貸物件の情報。

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これは、石川県金沢市にある不動産コンサルティング会社「crasco」が始めた、「イツデモ内見」というサービス。

VRを使用することで、どの部屋も360度内見ができ、わざわざ現地に行かなくても、自宅にいながらタブレット端末で物件の詳細を知ることができる。

タブレット端末で見ている画像は、遠隔地にいる担当者とリアルタイムで共有。やり取りも可能だ。

担当者:
例えば、「ここの(部屋の)スイッチなんですか?」など、同じ画面を見てるので説明しやすくなっている。特に、賃貸を決める場合は心配な部分が多いので、(物件を)知っている人に話を聞き、アドバイスをもらうというのが非常に喜んでいただける。

従業員の業務効率化に加えて成約件数も増加!

もともとは、遠方からの来店が難しい人向けに開発されたこのサービス。新型コロナの影響で不要不急の外出が控えられ、内見のキャンセルが相次ぐ中、このシステムは成約件数の増加に一役買っているという。

さらに、200人近い従業員の働き方や業務の効率化にもつながり、今では、このプラットホームを活用したいと全国の不動産会社から問い合わせがきている。

crasco・小村典弘社長:
ほとんどテレワークとは縁のない業界だと思っていた。この仕組みがあれば、テレワークでもできる部分が増える。不動産テック、働き方を変えることが、新型コロナウイルスの影響で強制的にチャレンジすることになったが、いい経験ができた。

VRで補完することでオンラインビジネスがより充実する

三田友梨佳キャスター:
もともと来店が難しい方向けに開発されたこの取り組みですが、今期待が高まっているようですね。

エコノミスト・崔真淑コメンテーター:
とても面白い取り組みだなと思いました。映像を使うオンラインのサービスは当たり前になってきています。それでは差別化ができないからこそ、仮想現実VRでよりリアルな体験ができるというのは、ビジネスチャンスとしても面白いと思いました。

崔真淑コメンテーター

三田友梨佳キャスター:
不動産業界でも成約件数増加に一役買っているようですが、どうご覧になりますか?

エコノミスト・崔真淑コメンテーター:
この取り組みはアフターコロナ、新型コロナウイルスの影響が収束した後もトレンドとして続くと思っています。実際に見に行くと、1日3件など内覧件数が限られてしまう。でもこのVRを使えば1日7件、10件ともっとたくさん見られて、物件を探す人のチャンスにも、不動産業界の生産性向上にも繋がると思います。

三田友梨佳キャスター:
今後、ビジネスでもこのVRの活用は広がっていきそうですね。

エコノミスト・崔真淑コメンテーター:
そうですね。不動産業界だけでなく営業、会議、さらには教育の現場でもオンラインの映像だけでは限界があることをたくさんの人が思っていると思います。VRで補完することで、オフラインだけでなくオンラインもビジネスが充実すると思います。

三田友梨佳キャスター:
今後はビジネス全体でのさらなるオンライン化が期待される中、VRの価値はより高まっていくのかもしれません。

(「Live News α」4月22日放送分)