新型コロナウイルスの影響で結婚式を延期

新型コロナウイルスの影響は、ブライダル業界にも及んでいる。

「Live News it!」の取材班は6月に結婚を予定していたというAさんのお宅たずねた。Aさんは新型コロナウイルスの影響で、結婚式を延期せざるをえなかったと言う。

Aさん
「今の状況だた行けない」と友人もそうですし、主賓とか夫の親族とかからも(出席が)難しいということがあって、6月は無理だねとなって延期しました

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結婚式に向けて、招待状の発送や前撮り写真の撮影などをしていたAさん。しかし、現在の状況を考え、式の延期という苦渋の決断に踏み切ったのだ。

SNS上で自分たちと同じ境遇の新郎新婦について検索していたAさんは、あるプレゼント企画を見つけたという。

Aさん
すごい落ち込んでいたタイミングでもあったので、このプレゼントの企画を見つけてびっくりしたのとうれしかったという感じですね

「ウエディングドレスの無料プレゼント」

見つけたのは結婚式を行えない新郎新婦のために、ブライダル関連企業の「冒険社プラコレ」がドレスを無償で提供してくれるという企画。

冒険社プラコレ編集長・武藤みなみさん
今回のコロナウイルスが原因で、婚礼をキャンセルされた方だったり、延期された方に対して「ウエディングドレスの無料プレゼント」というのを応援企画として行わせていただきました

冒険社プラコレでは、ブライダルショップからドレスを買い取り、5万円以下のドレスは無料でプレゼントするという大赤字企画を始めたのだ。(5万円以上のドレスも差額支払いで購入可)

赤字覚悟の太っ腹企画…一体なぜ?

冒険社プラコレ編集長・武藤みなみさん:
私たちも赤字になってしまうとは思うんですけど、目先の利益というよりは花嫁の幸せだったり笑顔を増やすところを今は考えて動いております

応募期間は5月6日までの予定で、すでに応募は600件を超えているが、できるだけ多くの方にドレスを届けるため、引き続きドレスは集め続けるという。

この企画に賛同し、通常20万円前後のドレスを5万円以下で販売してくれたという東京・品川区のブライダルショップ「メリー・マリー」。

メリー・マリー代表取締役・山本良浩さん:
(挙式の延期や中止をされた方に)少しでも笑顔を取り戻せるのであれば、本当に良い企画だなと思いまして、参加しております

「自分で着られると思うとうれしかった」

結婚式の延期を決めたAさんも、この企画でウエディングドレスが当選したことで気持ちが前向きになれたという。

Aさん:
(当選の)連絡をいただいて、本当に自分で着られると思いうれしかった…

Aさん:
元々考えていなかった二次会などをドレスがあるならやってみたいという思いになりました

こうした取り組みが新型コロナウイルスの影響で冷え込んでしまったウエディング業界に、また火を灯すきっかけになるかもしれない。

(「Live News it!」4月22日放送分より)