宮古市の男の子がヘアドネーションに協力

病気などで髪の毛を失った子どもたちに医療用のかつら=ウィッグを贈る活動「ヘアドネーション」。
4年間伸ばしてきた髪の毛を切り、ヘアドネーションに協力した岩手・宮古市中里団地に住む佐々木蓮くん。3月に小学校を卒業した。

佐々木蓮くん:
やっぱりこれを見て、小学校の男の子とか伸ばしてる子に勇気を与えられれば良いと思うし、もちろん一番は、がんにかかった人を助けてあげたい

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蓮くんが髪を伸ばしはじめたのは小学校3年生のころ。

始めは「ただ、髪を切りたくない」という理由だった。
そんな蓮くんに対し、父親の修さんが、病気で髪を失った人のために伸びた髪の毛を寄付する「ヘアドネーション」を紹介した。

蓮くんのお父さん・佐々木修さん:
私も知っている子が小児がんになったっていうのもあって、ちょうど髪の毛を切りたくないと言っているタイミングだったので、だったらそういう子のためにも伸ばすのはいいんじゃないかと言ったら、本人もそういう気持ちが強くなって

それから4年間で髪は約50センチ伸び、腰のあたりまで届くほどになった。

4年間伸ばした髪をカット

小学校の卒業に合わせて、ヘアドネーションのために髪を切ることを決意した。

佐々木蓮くん:
ただ切りたくなかっただけの髪が役立つんだったら、良いなと思いますね

3月27日、地元の美容室に蓮くんの姿があった。

今回は特別に、いつも家で蓮くんの髪を切っていたというお父さんが、最初にハサミを入れることに…。

蓮くんのお父さん・佐々木修さん:
切れました、皆さん切れました!

少しずつ短くなっていく自分の髪を見て、蓮くんは、はにかんだような表情を見せていた。

“苦しさが和らいでくれたら”

今回、蓮くんが髪の毛を送る仙台のNPO法人は、医療用ウィッグを無償で提供する活動をしている。
1つのウィッグを作るのには約30人分の髪の毛が必要。
寄付する髪の長さなどに決まりはあるが、年齢や性別は問われない。
また、多少クセがついていたり、ヘアカラーをしていても寄付することができる。

蓮くんのお父さん・佐々木修さん:
今までよく頑張ったなというところと、久しぶりに短髪の蓮を見たなっていうので、うれしい気持ちが一番大きいですね。本当、自分でやると決めて取り組んだこのヘアドネーション。自分でよく頑張ったなと思います

佐々木蓮くん:
スッキリというか、なんかおでこがすごい隠れていて苦しい。中学校に入ったら校則があるので難しいと思うんですけど、やっぱり高校は髪を伸ばせるところに入ってやりたいです

蓮くんは長く伸びた髪の分だけ、優しさと思いやりを身に着けられたようだ。
中学生になり、「誰かのために」という思いはさらに強まった。

佐々木蓮くん:
がんとの戦いの苦しさが和らいで、これからの生活が少しでも楽しく明るくなるように使ってほしいです

軽い気持ちで始まったヘアドネーションへの取り組みは、少年をひとつ大人へと成長させてくれたようだ。

(岩手めんこいテレビ)

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