デジタル化やコロナの影響で…
2022年のカレンダー。今回もユニークなものが登場しているが、その需要に変化が起きている。
約1200種類ものカレンダーを扱う東急ハンズ名古屋店。2021年も残すところ1カ月、店頭には来年のカレンダーが並んでいる。しかし、最近では…。
20代男性:
カレンダーは買わないですね。携帯で見ます。実家にはあるんですけど、自分の一人暮らしの部屋にはないです
20代女性:
わざわざ買わないですね。スマートフォンのアプリで全部見ちゃうので
特にデジタルネイティブの若い世代では、スマートフォンをカレンダー代わりにするという人が急増。需要には陰りが見え始めている。

名古屋市東区の「長屋印刷」。この時期は毎年、企業などからカレンダーの印刷注文が入るかき入れ時だが…。
長屋印刷の担当者:
10年くらい前までは、夏の終わりごろからカレンダーの印刷の仕事がたくさん入っていたんですけど、最近だとカレンダーを印刷する部署も閉鎖してしまって、カレンダーの仕事もどんどん減ってきていますね
10年ほど前までは約5万部あった受注が、ここ数年は10分の1に。さらに…。
長屋印刷の担当者:
2020年くらいからコロナの影響がありまして、2割減くらいで(企業の)得意先にあいさつ回りをすること自体が減ってしまって
年末に営業マンが自社のカレンダーを持って挨拶に回る、取引先への「カレンダー配り」が、新型コロナの影響で取りやめになったことも響いたという。
デジタル化やコロナの影響も受けるカレンダー。それでも、需要回復を狙い趣向をこらした商品が続々登場している。
“紙ならではの良さ”を味わって
日本伝統の「色」をまとめた日めくりタイプ(「にっぽんのいろ日めくり」3080円 )。

季節に合わせ毎日異なる「365色」の中から、お気に入りを見つけるのが楽しみになりそうだ。

「貯金箱付き」は、カレンダーで指定された通り毎日コツコツお金を入れていけば、1年後には10万円が貯金できるというもの(「10万円貯まる トランク貯金カレンダー」1320円)。

東急ハンズ名古屋店の担当者:
スマホも持ち歩けて便利なんですけど、紙に家族の予定を書き込めば全員で見ることもできますし、お部屋のインテリアとしてという意味合いも高いと思いますので
来年のカレンダー、みなさんはどうする予定?
(東海テレビ)