3月からスタートする「5G」のサービス。
そのため、最近「5G」という言葉を耳にする機会が増えてきた。
知っているようで知らない、分かっているようで分からない…「5G」をめぐる“基本のキ”について、フジテレビ報道局経済部の通信担当記者が解説する。

質問;サービスが始まったら、今のスマホが5Gになるの?

Q:5Gが始まると、私のスマホ上部にあるステータスバーにも「4G」ではなく「5G」と表示されるの?いつもの「4G」ではなく「5G」という表示を一度見てみたいのですが・・・

A:いえ、そうではありません。
いま私たちが使っている4G対応の携帯電話のままでは、「5G」とは表示されません
「5G」と表示されるためには、5Gに対応した専用のスマホを購入する必要があります。つまり、携帯電話を買い替える必要があります。

Q:5Gというのは、専用端末を持つ人だけが体験できる世界なんですね。

A:携帯電話に関して言えば、そういうことですね。

質問;5G対応スマホは、かなり高い?通信料も高くなる?

Q:その専用のスマホというのは、見た目はどういうもの?

A:すでにシャープやソニーが5G対応の携帯を発表していますが、見た目はこれまでのスマホとさほど変わりません。
しかし、シャープは8Kの解像度で映像を撮影することができたり、ソニーは1秒間に20コマの高速連写ができるなど高性能なカメラを搭載していて、ハイスペックな商品が続々登場しています。

Q:いつからその5G対応の携帯電話を買えるの?

A:明確な時期についてはまだ発表されていませんが、ソニーは春以降としているので、5Gのサービスが始まるのと同じ3月ごろに発売される可能性もあります。

Q:値段はすごい高いイメージがありますが…?

A:そう思われがちですが、2月にあったシャープの発表会の中で、「値段はハイエンド端末とそう大きくは変わらない」という言及もありました。

Q:ハイエンド端末というと?

A:一般的に質の高いカメラや処理能力を持っている携帯電話のことを指します。
5G対応端末は、そうした現在販売されている高価格帯の携帯電話より大幅に高くならない、20万円以下になる商品もあるのでは…と思っています。

Q:多くの携帯メーカーが5G対応端末を出してくる?

A:5Gの開始を商機とみているメーカーも多いので、シャープとソニー以外のメーカーも5Gの携帯を発表してくる可能性は高いとみられています。どんな5G対応端末が並ぶのか期待が高まっています。
また、3月以降 携帯会社各社がどこのメーカーの5G端末をいつから取り扱うのかを発表する予定で、それも注目されています。

Q:月々の通信料はどのくらいになるの?

A:通信の値段がどうなるかというと、携帯大手は「4Gよりも高速」「大容量になる」など性能が良くなることから、4Gの価格水準より高くなる可能性があるとしています。
いま、KDDIが4Gの端末向けに提供している無制限プランがあります。
一般の人に提供されるプランについては、それに似ているものになるのではと考えられています。
5G通信が中心になると、データを制限なく使える「無制限時代」が来るといわれています。

質問;5G携帯を持つと何がどう変わる?

Q:では、5Gの携帯電話を買ったら何が変わる?

A:まず、5Gの特長として「高速大容量」「低遅延」「多接続」という、大きく分けると主に3つの特徴があります。
ダウンロードに数分かかっていた2時間の映画が、たった数秒でダウンロードできるようになります。
また、複数の防犯カメラの動画を一つの場所に集約して、リアルタイムに解析できるようになる…つまり防犯や火事の覚知に使うような未来が想定されています。
すでに5Gのサービスが始まっている韓国では、エンタメ分野でも使われています。
コンサートやスポーツの試合において、自分の好きなアイドルや選手の映像を切り替えて、選んで見れるようになっています。

Q:スポーツ試合会場に多数あるカメラの中から、自分で好きなカメラを選んで見られるようになる?

A:そうです。
例えば野球の試合では、バッターが打ったボールの映像を見ていたけど、もし打たれた後のピッチャーの表情を見たいと思ったら、そちらを選んで見ることができるんです。ベンチにいる監督の映像にも切り替えられます。
日本でも2019年10月から始まった5Gのプレサービスで、ラグビーやバスケットボールなどの試合で体験できる機会がありました。

Q:そのようなサービスも3月から始まる?

A:3月以降の商用サービスで提供されるとみられています。

質問;5Gがつながるエリアは?

Q:その5G専用の携帯電話を買ったら、すぐにステータスバーに「5G」と表示される?
私はとにかく、スマホに「5G」と表示されるのを見てみたいんです!

A:5Gが繋がるエリア内にいれば5Gと表示されますよ。そのエリア内では5Gのサービスを利用することができます。
ただ、まだ3月の時点ではサービスが利用できる地域は限定的になります。徐々に全国で5Gのエリアが増えていく、というイメージです。
エリア内に入れば5Gにつながるし、そこから出れば4Gにつながる…という形で、携帯が自動的にそのときつながる通信規格に対応します。

Q:5Gが届く範囲はどのくらい?東京都内ならどこでも5Gにつながるのか?

A:5Gに対応した基地局の数によって、カバーできるエリアが変わって来ます。
山奥などに行くと、基地局を建てられる場所がどうしても限られるので、限定的になりかねないというのはあります。
ただ、全国的に基地局を設置していくので、最初に設置が進むのが必ずしも東京とは限りません。

Q:それでも、大都市から基地局の設置は進む?

A:都市ではないところが遅れるかというと、そういう訳ではないようです。
それも基地局の設置次第ですが、47都道府県に1局以上の基地局をNTTドコモは2020年6月までに、KDDIとソフトバンクは2020年度中に設置することを目指しています。

質問;ガラケーは今後はどうなる?

Q:いわゆるFOMAとか3G(いずれも2001年サービス開始)の時に買ったガラケーを使っている人はどうなる?
今でも、時々地方に行くと「3G」と表示されることがありますが・・・

A:3GはKDDIが2022年3月末、ソフトバンクが2024年1月下旬、NTTドコモは2026年3月末に終了すると決めています。
どこのキャリアを使っているかによりますが、設定された時期には使えなくなります。

Q:では、4G(2010年12月にドコモ、2012年9月にKDDI、ソフトバンクがサービス開始)のガラケーは使えるの?

A:4Gのガラケーについては、5Gが始まってもしばらくそのまま使うことができます。

Q:でも5Gが広く普及すれば、ガラケーは消えゆく運命では?

A:もし5Gに対応したガラケーが今後出てくれば、ガラケーでも5Gを使うことは可能です。でも未だ発表されていません。
ただ、5Gの特徴を生かすとすると、例えば動画を見やすい端末の方が使い勝手がいいでしょう。
ですから、画面が小さいタイプのガラケーは、あまり5Gに適した形の携帯とは思われていないんです。

Q:折りたたんで使うスタイルは、ガラケーと共に終わりを告げるわけですね?

A:折りたたみ携帯の観点から言えば、例えばサムスンは先日、縦に折りたたみ式のスマホを発表しました。
大きい画面を備えた折りたたみ携帯電話は、今後5Gにも対応していく可能性があります。

Q: トランプ大統領が目の敵にしている中国のHUAWEI。一方でHUAWEIは5Gにも積極的と言われているが、日本では5G対応のHUAWEI端末は買えるのか?

A:店頭で売られる5G専用の携帯電話端末に関しては、まだ発表されていません。
今後、HUAWEIが5G対応で、かつ日本市場に対応した端末を発表すれば、購入できます。

(フジテレビ報道局経済部 奥山未季子記者)