嘘とは言わないが、過剰で大げさ

日本時間の12月8日夜、逃亡先のレバノンでカルロス・ゴーン被告が会見を行った。

三田友梨佳キャスター:
会見の中で、ゴーン被告は自身の事件について、西川前社長らがたくらんだと強調していました。この会見、どうご覧になりましたか?

ブルー・マーリン・パートナーズ(株)山口揚平代表取締役:
思った以上につまらなかったです。相変わらずプレゼンターとしては一流で、手を交えてやったり、内容に関して言えば想定の範囲内でしたし、嘘とは言わないですが、過剰に大げさに語っているところはあったと思いますね。

三田友梨佳キャスター:
関与した政府関係者の名前も公表する方針だと明らかにしていましたが、レバノン政府への配慮で公表はありませんでした。そして、実は山口さん、ルノーが日産に出資する際のプロジェクトに参加したチームの一員だったと伺ったんですけれども、そうした経験を踏まえて、今回の件をどうご覧になりますか?

ブルー・マーリン・パートナーズ(株)山口揚平代表取締役:
20年前、1999年にルノーから日産に出資した時のゴーンさんというのは、若くて強かったです。最初はコストカッターとして、非常に嫌われていました。メディアも非常にたたいたんです。ただし、そのあとにコミットメントするんだとか、クロスファンクショナルチームをつくるんだとか、あるいは会社は誰のものかということに対して、日本のビジネス界には大きな影響を与えた功績者とは言えますね。

“司法と政府の距離感”について指摘

三田友梨佳キャスター:
そんな中で、国外逃亡というのは率直にどんな印象でしたか?

ブルー・マーリン・パートナーズ(株)山口揚平代表取締役:
腹は立ちますよね、日本人としては。日本の国民感情を逆なでする行為。これは当時、コストカットした日産の社員を順番に切ったという時代と全く同じですよね。ただ、感情論に流されてしまってもいけないかなとは思います。
どういうことかというと、ゴーンさんの今回の会見は正直、内容的にはいまいちだと思うんです。ただ、言っていることは、日本の社会システムにおいて、司法と政府というのは、くっついているんじゃないのかと。そこは離して考えないといけないのではないかということを突きつけてきていると思うんです。三権分立の基本的な民主主義の法則にのっとれば、そこは正しいと思いますし、その部分に関しては、真摯に受け止めるべきだと思います。

三田友梨佳キャスター:
日本の司法制度に対しての課題はありますが、それを理由に国外逃亡は決してあってはならないことだと思います。

ブルー・マーリン・パートナーズ(株)山口揚平代表取締役:
そうですよね、本当に。恥ずかしいことです。

三田友梨佳キャスター:
会見では、ほとんどの日本のメディアを排除し、どれだけ日本の司法制度がひどいのか、自分が気の毒な境遇にあったのかを訴え続けた印象がありましたが、この会見、国際社会はどう見たのでしょうか。

(「Live News α」1月8日放送分)