進次郎効果で育休パパは増える

閣議後会見で男児誕生の報告をする小泉進次郎大臣

小泉進次郎環境相が育休を取ると発表し、そして、17日深夜無事男児が誕生した。

実は去年の会見で「自分の事だけを考えていてはダメだ」と発言し、メディアが「育休見送りか」と伝えていたので、本当に育休を取るのか心配していたのだ。

進次郎の育休宣言、いろいろ意見はあるだろうが、歓迎すべきだと思う。

政府は男性の国家公務員に一カ月以上の育休を促す制度を今年から始めるが、たぶんこれで育休を取る人は増えるだろう。と言うのは実際にいくつかの地方自治体でトップが育休を取ると、男性職員の育休取得率が上がった、という実績があるからだ。

育休宣言への批判

進次郎の育休宣言への批判は多かった。一番多かったのが「シッターを雇う金があるのに、税金で雇われている大臣の仕事をおろそかにするな」というたぐい。また「女性問題隠し」「人気取り」という批判もあった。まあそう言う人はいるだろう。

ネットの投稿を見ていて面白かったのは、「育児で父親が力を発揮できるのは2歳から」とか、「家事したことない人が育児できるとは思えない」とか、たぶん真面目に男の育休を考えているのだが、いかんせん自分が育児に参加しておらず、頓珍漢なことを言うオヤジが多かった事だ。

どちらが働く方が合理的か

自宅前で記者の質問に応じる小泉進次郎氏と滝川クリステルさん

そもそもなぜ男は育休を取るべきなのか。育児に参加すべきなのか。まず、政府が男の育休を推進する理由は少子化に歯止めをかけ、かつ女性の社会参加を促すため。

ただ政府の考えは別にして、「育児は女の仕事」と決めているイマドキの男っているのだろうか。進次郎は「妻の様子を隣で見ていて率直に育休を取りたいと思うようになった」と言っているが、お腹が大きくなって大変な奥さんを見ていれば、普通は「僕にできることは何だろう」と考えるのではないか。

もう一つ、還暦イクメンとして言わせてもらうと、育児というのは実はすごく楽しい。仕事なんかやってられないくらいだ。いやホント。

さらに言うと、育児を妻だけがやる事は経済合理性が高いのか、という問題がある。去年の資産公開で進次郎は資産ゼロだったが、滝クリは何と2億9000万円!ガチで働けば滝クリの方が進次郎より稼ぐ。

もう一つ、二人の社会への貢献である。進次郎は環境相として頑張っているが評価はまだこれから。政治家としては発展途上である。それに比べ滝クリは「お・も・て・な・し」演説で五輪を東京に持って来た。こちらも必ずしも進次郎の方が上とは限らない。

以上のことを考えるに、進次郎は育休2週間だけと言わず、今後も育児に精を出し、滝クリを働かせた方がいいと思う。たぶんそれがリーズナブルだし、新しい日本のあるべき姿なのではないか。何より、進次郎さん、育児って楽しいよ。

【執筆:フジテレビ 解説委員 平井文夫】

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