おいしそうな見た目の印鑑カバーが今、品切れになるほどの人気となっている。
それがこちらだ。
急激にフロワーさんが増えていました。グリンアスパラベーコン巻の印鑑カバーのせいかな。
シャチハタネーム9専用になります。
通販もしています。https://t.co/ETMuj8zM1a#食品サンプル#グリンアスパラの印鑑カバー#シャチハタ pic.twitter.com/njsSIwnzuI— 食品サンプルのながお食研 (@nagaosample) February 1, 2020
Twitterに投稿されたのは、おいしそうなアスパラのベーコン巻きではなく、食品サンプルでできた印鑑カバーで、価格は2750円(税込み)。なお「シヤチハタネーム9」専用で、これ以外に使うことはできない。
しかし、程良い焼き目やリアルな質感はどう見ても本物そっくりで、言われなければ全く分からないレベルだろう。

この印鑑カバーを制作・販売しているのは食品サンプルを扱っている有限会社ながお食研。
ベーコン巻きの印鑑カバーは2016年の2月頃から販売を開始。今回のTwitterへの投稿がきっかけでさらに人気となり、現在は在庫切れとなっている。再販は2月14日から1人2本までの数量限定で実施する予定だ。
この投稿についてTwitterでは「手がベトベトになりそう...ジュルリ...」「すごっ!この焦げ目大好きです」などの声があり、話題となっている。(2月13日現在)
以前から販売していたとのことだが、Twitterへの投稿から注文が殺到したときはどのような気持ちだったのだろうか? 有限会社ながお食研の担当者にお話を聞いた。

「手作業で作っているので一品一品違いが出てきます」
ーー作ろうと思ったきっかけは?
ベーコン巻きを作る前にエビフライの印鑑カバーを作っていて、そこから何か面白いものが作れないかと考えて作りました。
ーー制作のこだわりは?
「ベーコン巻きが印鑑カバーになるのか」という意外性と面白さを追求した点です。
ーー一品一品デザインが違う?
食品サンプルはできるだけ同じように作ろうとしていますが、手作業ですのでそれぞれ違いが出てしまいます。
ーーベーコンの焦げ感はどうやって出している?
業界では常識なのですが、ハケやブラシなどでベーコン巻きに着色料を塗って、焦げを出しています。

現在は5人体制で制作
ーーひとつ作るのにどれくらい時間がかかる?
型から作ると1日かかりますが、型を作っておけば1時間程度で作ることができます。
ーー何人で作っている?
現在は5人で作っています。
ーーお客さんの反応を教えて
「意外性があって面白い」「他にはない商品だと思った」などのお声を頂いております。購入される方は比較的若い方が多かったです。
ーー子どもが間違えて食べてしまいそうだが…
さすがにそれはないと思います。表面がコーティングされているので、仮に食べてもすぐに分かると思います。

初めてサーバーが落ちるほどの注文が殺到
ーー注文が殺到してサーバーが落ちたとか。そんな状況になったのは初めて?
初めてです。私の知る限り食品サンプル業界で初めてではないかと思います。
ーー注文が殺到した時どんな気持ちだった?ここまで売れるのは予想外?
嬉しさ半分、困った気持ち半分でした。お客様に待って頂かないといけない状況は心苦しかったです。
ーーどのくらい売れた?
現在は、作ることに必死で売り上げのデータをとる暇もないという状況なので、分かりかねます。

2020年ではベーコン巻きが圧倒的に人気
ーー他の食品サンプルグッズは作っている?
印鑑カバーですと、エビフライやカッパ巻き、鉄火巻きなどがあります。
ーーベーコン巻きが今までで一番売れた?
古くからずっと販売しているものと比べると1番ではないですが、2020年でいえば、圧倒的にベーコン巻きの印鑑カバーが売れました。
ーー反響についてどう思う?
ネットの記事等はすべて把握していないのですが、反響についてはうれしく思っております。
ーー新作の構想あれば教えて?
あることにはありますが、試行錯誤でなかなかうまくいっていないです。他のアイデアも浮かばず苦戦しています。
話題となった印鑑カバーは、細部に職人さんのこだわりが詰まった逸品だった。再販は14日からということなので、気になる人はまた売り切れる前に是非チェックしてほしい。