見えない恐怖! 実は児童虐待の7割は“心理的虐待” 身体的虐待の3倍にも上る
【おしえて平松先生】ニュースを理解する基礎講座~事件・事故編~
- 警察が児童相談所に通告する虐待の7割は心理的虐待
- 心理的虐待は身体的虐待の3倍以上にのぼる
- 摘発件数は心理的虐待のほうが多い
児童虐待7割は「心理的虐待」
児童虐待と聞くと、子どもを殴ったり、熱湯をかけるなど暴力的なイメージが強いが、実は警察が児童相談所に通告する虐待の7割は、暴言などで子どもを傷つける心理的虐待なんだ。
身体的虐待の3倍以上にのぼる。
平成30年における少年非行、児童虐待 及び子供の性被害の状況(警察庁資料より)
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一方で、摘発件数となると、当然身体的虐待が圧倒的に多い。
それでも、2019年に脅迫などの心理的虐待で、親などが摘発されたケースは50件もあった。
警察当局が、児童虐待に積極介入している現れかもしれないね。
平成30年における少年非行、児童虐待 及び子供の性被害の状況(警察庁資料より)
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【解説:フジテレビ 社会部デスク 平松秀敏】
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『拙速は巧遅に勝る』。テレビ報道は、こう在るべき。
『聞くは一時の恥、知らぬは一生の恥』。これが記者としての信条。
1970年熊本県出身。県立済々黌高校、明治大学卒。
95年フジテレビ入社。報道カメラマン、司法・警視庁キャップ、社会部デスクを経て、現在、解説委員。
サザンオールスターズと福岡ソフトバンクホークスをこよなく愛する。娘2人の父