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今回の放送では、加藤勝信厚生労働大臣が緊急生出演。国内において広がりを見せる新型コロナウイルスへの現状認識と対応について話を聞いた。現在は感染者が急増する可能性が高い「移行期」であるという大臣の発言を踏まえ、今後の入国規制、薬の有効性、ダイヤモンド・プリンセス号のガバナンス問題まで幅広く扱った。

加藤大臣の現状認識は? 流行はどの段階にあるのか

竹内友佳キャスター:
全国各地に新型コロナウイルスが広がりを見せています。この状況をどう見ていますか。

加藤勝信 厚生労働大臣:
最初は武漢から日本に来た人やそうした人との接触があった人などが感染しており、感染源を追えていたが、それがわからなくなってきた。現在は増加のスピードを封じ込めることができるか、つまりこのグラフの赤い線と青い線のどちらで推移していくのかという分かれ目に立っている、感染の防止ではなく封じ込めを行うことで、青い線に進むべき。

加藤勝信 厚生労働大臣:
もうひとつのポイントは、医療対応の限界。この引き上げには時間がかかる。当面の対応を行いながら、ピークがどこまで達するかを見据えた準備の時期と考えています。ピークを後ろにずらすことができれば、その間に医療対応の限界を引き上げることができる。

中国や他の流行国からの日本への入国規制は厳しくなるのか

反町理キャスター:
入国規制を厳しくすべきという声が番組にも寄せられている。湖北省と浙江省のみではなく中国全土からの入国を禁止するとか、他に感染者が多く出ている韓国からの入国も厳しくすべきとの意見もあります。現在がそうした水際対策をその先の国内対応と並行して行う時期であるという前提で考えると、入国規制の強化についてはどうか。

加藤勝信 厚生労働大臣:
先ほどのグラフでピークが右にシフトしていく状況であっても、水際対策を行わなくてよいわけではない。効果があることは間違いなく、国ごとの発生状況を見てそのやり方を変えていく必要がある。湖北省や浙江省以外の中国、また現在は特定の地域に限定された流行のようだが韓国など、的確に対応していかなければ。

アビガンなどの薬の有効性、ワクチンの開発は?

反町理キャスター:
アビガン(新型インフルエンザ治療薬、加藤大臣が使用検討の意向を示した)は効きますか? コロナウイルスに対する薬がない、という中での有効性は。

加藤勝信 厚生労働大臣:
アビガンは新型インフルエンザに有効だが、国内に流通してはおらず、国が新型インフルエンザに備えて200万人分の在庫を持っているもの。医師が審査機関の承認を得れば患者にこれを投与する「観察研究」ができるが、すでに2機関が行っている。これから行おうと審査委員会にかけている医療機関もある。そうした中で、軽症・重症のどの段階でどれだけ効果があるかを見る。中国からの話を聞くと一定の効果があるだろうと考えている。これは肺炎の原因であるウイルスを減らすものだが、その効果に大変期待している。

加藤勝信 厚生労働大臣:
また、エボラ出血熱などに使われるレムデシビルという薬がある。これは未承認のためアメリカから送ってもらう必要があるが、すでに連携して観察研究を始めるところ。併せて、日本も参加している国際治験が3月からスタートします。

反町理キャスター:
これらはあくまで治療薬で、ワクチンではないですよね。ワクチンを開発する製薬会社は、研究を進めたところで流行がおさまってハシゴを外されることを恐れるといいますが。

加藤勝信 厚生労働大臣:
ワクチンの開発には一定程度の時間がかかります。そうした研究には、予備費などを使って助成を行い支援していきます。

ダイヤモンド・プリンセス号におけるガバナンスについて

反町理キャスター:
この船の船籍はイギリス、運航会社はアメリカ。そこで船籍主義・旗国主義といった話になるとき、イギリスとの間での調整などがうまくいっていなかったのでは?

加藤勝信 厚生労働大臣:
今回の対応における状況として、このクルーズ船でどの国がどのように責任を持っているのかということが、国際条約上必ずしも明らかではないんです。検疫や公衆衛生の観点でどこの国が行うかということがはっきりしていない。

反町理キャスター:
では、様々なオペレーションにおいては、船長のお伺いを立てる必要があると。船長は誰の意向を聞いて判断するんですか?

加藤勝信 厚生労働大臣:
船主、今回は運航会社のアメリカです。今回、運航会社の人には日本に来ていただき、私もそこに行ってコミュニケーションを行った。

反町理キャスター:
そうした対応をしているのに、英米のCNNやBBCといったメディアは日本の対応についてめちゃくちゃ批判してくる。おかしくないですか?

加藤勝信 厚生労働大臣:
これから反論していかなければいけない。さらには、クルーズ船の規模に対応するような医療施設はない。一国で対応できるものかと国際社会に問う必要がある。今回のことを様々な方に検証してもらわなければ、次に同様のことが起きたらどうするか考えられない。場合によっては廊下のセパレートの必要性など、クルーズ船の構造も考えなければ。もちろん今は現状への対応が優先だが。

視聴者からのメールに加藤大臣が回答

反町理キャスター:
70代以上の男性からのメール。「37.5度で自宅待機をした場合、これがインフルエンザで手遅れになったら? 不安です」。

加藤勝信 厚生労働大臣:
インフルエンザも、基礎疾患などがなければタミフルなどを飲まなくても治る。基礎疾患がある場合や高齢者の方は4日待たず、かかりつけの先生と相談してほしい。ご自身の状況にあわせて行動してほしい。

反町理キャスター:
「コロナマップ」について。「この地域で感染者数が多い、ホットスポットだ」というような情報提供は行われないのか?

加藤勝信 厚生労働大臣:
情報を示すことによってどこまで皆さんの身を守れるのかを考える。逆にマイナス面もあり、公衆衛生上の必要性を判断していかなければいけない。

(BSフジLIVE「プライムニュース」2月24日放送分)