書類送検された警部補 次々に発覚 パワハラの嵐

令和の時代に、まだこんなことをしている警察官がいたのかとあきれた。
埼玉県警のある警部補の男(39)について、報告する。

この大宮警察署の警部補は8月18日に暴行容疑で書類送検された。その内容は、今年5月12日夜、さいたま市内の居酒屋に呼び出した部下の男性に対して、胸倉やあごをつかむ暴行を加えたというものだ。「酒に酔っていた。態度が気に入らなく頭に血が上り胸倉をつかんだ」などと容疑を認めている。
が、以上の事実は、この男が行ったパワハラの氷山の一角でしかなかった。

部下の男性が暴行を受けた翌日、上司に訴え、被害が発覚。県警が調べを進めるうちに見えてきたのは、警部補によるパワハラの嵐だった。

書類送検された大宮警察署の警部補、口癖は「クソガキ」
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『人生を否定する』『クソガキ』罵詈雑言の数々

●Aさんの場合
Aさんは、30代の女性巡査で、この警部補の同じ課の部下。警部補は、この女性巡査が作成した捜査書類の不備を指摘する際など仕事上のミスを見つけるたびごとに、「育った環境を疑う」「お前の人生を否定する」といった、精神的苦痛を与える暴言を数年にわたり、繰り返していたという。

●Bさんの場合
Bさんは、20代の巡査で、同じく警部補の同じ課の部下。やはり、仕事上のミスがあると、警部補は、「クソガキ」「精神科に行った方がいいんじゃないか」などと、これも、ことあるごとに罵詈雑言を繰り返したという。
“人生を否定する”―何様のつもりだろうと、思うばかりだが、この警部補どのような人物なのだろうか。

パワハラ警部補は「仕事ができる」オラオラ系

警部補は、数年前まで県警本部の捜査一課で勤務していて、「仕事はよくできた」(ある捜査関係者)という。口癖は「クソガキ」「てめえ」「このやろう」。昭和の威勢のいいお兄さんを地で行くような「オラオラ系」で、自分のペースについてこられない部下を何よりも嫌ったという。

一緒に仕事をしたことのある捜査関係者は、「さっぱりした人柄で人当たりはいい」とハキハキした敏腕刑事としての一面を語ってくれたが、別の捜査関係者は、「井の中の蛙になっちゃう奴っているじゃない。その典型。目立ちたがりの奴だった」と今回のような事案が起きるのも、さもありなんという見方を示していた。

県警の調べに、警部補は、「適正な指導のつもりだった」「部下を早く1人前にしたかった」と話しているという。

全国的には警察不祥事は減少傾向、それでもパワハラ処分は後を絶たず

パワハラ飲み会はまん延防止中 それでも辞職する気なし

居酒屋での部下への暴行があった前述の5月12日は、埼玉では、まん延防止等重点措置が適用され、不要不急の外出の自粛が要請されていた。県警でももちろん飲み会はNG。県を挙げて新型コロナ感染防止対策にあたるなか、禁忌を破ってまで、警部補が拳で語ろうとしたことは何なのだろうか。願わくば、令和の時代に適応する努力をして、自分自身が早く1人前になってほしいものだ。

ちなみに、暴行容疑で書類送検された上に、度重なるパワハラ行為でも同日、懲戒処分も受けたが、なんと、この警部補は辞職する気はないという。

フジテレビ社会部・埼玉県警担当 金子聡太郎