「りゅうのひげ」とは?
11月、新潟市で開かれた食の国際見本市で全国のバイヤーに向けPRされていた1つが「りゅうのひげ」と名づけられた食材。
名前からして興味をひかれる食材だが、一体どんなものなのか…
出荷のピークを迎えているということで、生産地を訪れた。

NST新潟総合テレビ 杉本一機キャスター:
黄色が鮮やかで、きれいですね。香りもしてきますね
生産者・長津正男さん:
自然的な香りがしてきますね
「りゅうのひげ」は現在の新潟市西蒲区に伝わる食用菊の一種で、黄金に輝く花びらが凛と開いた様子は、名前の通り「りゅうのひげ」を思わせる。
その昔、地域の殿様が好んで食べていたと言い伝えられている。

一時は絶滅寸前も...有志農家が「りゅうのひげ会」発足
風雪に弱く、枝が折れやすいなどの栽培の難しさから、次第に生産者がいなくなり、数年前、気づいた時には絶滅寸前に陥っていた。

長津正男さん:
枯れたような状態で花が2つ3つ咲いていた、そんな状況だった
(Q.絶滅寸前だった?)
はい
そこで2017年、地域伝統の食材を守ろうと長津正男さんなど有志の農家などによる「りゅうのひげ会」が発足。
ブランド化を目指して栽培に取り組み、失敗を繰り返しながらも100kgほどの出荷ができるまでに復活した。
その「りゅうのひげ」は、11月現在、出荷のピークを迎えている。
おひたし、佃煮…食べ方はさまざま
杉本一機キャスターが「おひたし」を試食してみた。

杉本一機キャスター:
まず見た目に鮮やかできれいですよね。シャキシャキという食感がいい。1本1本が細いので繊細さ上品な感じがしますね
殿様が特に好きだったとされる、ご飯に乗せる食べ方でも、上品な味わい。

長津正男さん:
香りがいい。染み込んできますよね
杉本一機キャスター:
そうですね、おいしい
ほかにも佃煮など、さまざまな形で食べられ、県外の料亭などでも使われているという「りゅうのひげ」。

長津さんは、今後の栽培と販売にも意欲を燃やしている。
長津正男さん:
1つ1つクリアしなければいけないことが、まだたくさんあるので、仲間と一緒に勉強しながら、特産にして自分たちの暮らしに根付かせたい
「りゅうのひげ」の出荷は、12月中旬まで続く見込み。
(NST新潟総合テレビ)
