名古屋城の金のシャチホコは、顔は「虎」、体は「魚」の架空の生き物。「火伏せの守り神」と言われ、火事になっても大事に至らないという「おまじない」のような形で、名古屋城に鎮座している。

金シャチは2体あり、オスとメスのつがいになっている。見分け方は、オスは口の開きが少し大きく、メスは開きが小さめ。北側がオス、南側がメスで、「オスが冷たい北風からメスを守っている」と言われている。

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現在の価値で4億円分の金が使われているということもあって、1937年には名古屋城に忍び込んだ男が、オスの鱗110枚のうち58枚を盗んだという盗難事件もあった。

ちなみに犯人は換金しようとしたところを御用となり、懲役10年の判決を受けた。

そのほかにも、江戸時代1712年には天下の泥棒と言われた柿木金助が大凧に乗って狙うなど、記録に残されているだけでも、これまでに4回も盗難騒動があったそうだ。

1945年(昭和20年)、5月の名古屋空襲で焼け落ちて溶けてしまった初代の金シャチは、当時進駐軍に接収されたが、1967年(昭和42年)に返還され、「金の茶釜」として生まれ変わった。現物は名古屋城の収蔵庫で保管されているが、レプリカが名古屋城の二の丸茶亭で公開されている。

今回、地上に降臨した金シャチは、3月20日から名古屋城の二之丸広場で展示が始まり、4月6日には長野・木曽町の道の駅「木曽福島」、岐阜・中津川市の道の駅「賤母」で、いずれも1時間程度だが展示される。

その後再び名古屋に戻り、4月10日から栄の「ミツコシマエ・ヒロバス」で展示される。こちらでは金シャチに触れることもできるとのこと。

(東海テレビ)