感染リスクを大幅に下げる可能性があると期待されている、二重マスク。

その効果について、世界最速のスーパーコンピューター「富岳」が検証。その研究結果は意外なものだった。

街で増える「二重マスク派」…米政府のお墨付き

アメリカの政府機関、CDC疾病対策センターが2月、二重マスクを推奨すると発表したことにより、日本でも徐々に二重マスク派が増えている。

取材した3月4日の東京・新宿でも二重マスクを着用する人が…

70代女性(二重マスク派):
いつも外に出る時だけ二重(マスク)にしています

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20代女性(二重マスク派):
新潟から来たので、ちょっと予防を兼ねて…

一方でマスク1枚だけを着けている人も多くいる。

20代女性(二重マスク否定派):
重ねていても、そこからさらに開いている部分を防げるわけではないのかなと…

果たして、二重マスクで感染予防効果はさらに高まるのだろうか?

二重マスク・不織布のルーズフィット・タイトフィットで分析

そんな疑問に答えてくれたのが、4日に理化学研究所が発表したスーパーコンピューター「富岳」による詳細なシミュレーション結果だ。

不織布マスクの上にウレタンマスクを付けた「二重マスク」の場合、「捕集効率」飛沫をとらえる割合は89%となった。

顔とマスクの隙間から漏れる黄色い飛沫は少しあるものの、マスクを通り抜ける青い飛沫はほとんどない。

次に、不織布マスク1枚のみで金具を鼻に沿って折り曲げずに付けた「ルーズフィット」の場合。

不織布マスク1枚をルーズフィットで着用した場合

この時、飛沫をとらえた割合は69%と二重マスクの89%に比べ、かなり下がる結果となった。

一方、これは不織布マスク1枚のみで金具を鼻の形状に沿って変形させた「タイトフィット」の場合。

マスクを通過する青い飛沫の量にほとんど変化はないものの、顔とマスクの隙間から漏れる黄色の飛沫はほとんどなくなった。

実はこの状態で85%飛沫をとらえる効果があり、89%の二重マスクとほとんど変わらないという結果になった。

理研計算科学研究センター 坪倉誠 神戸大学教授:
不織布マスク1枚をタイトフィットしておけば、ほぼ二重マスクと同じ性能になるということです。あまり神経質に上からくっつけなくても「不織布マスクを1枚すき間なく装着するこれが大事だと、このシミュレーション結果から言えるかと思います

(「イット!」3月4日放送分より)