うれしい返礼品がもらえる「ふるさと納税」。
2020年の寄付の期限が12月31日と迫ってきた中、かけこみで寄付をするにも「どれを選んでいいのかわからない」という方々のために「コロナ禍の今がお得!まだ間に合う!ふるさと納税のススメ」。

ふるさと納税の仕組みは、市民が応援したい町や欲しいものを提供している自治体に対し、ふるさと納税のサイトを通して現金やクレジットカードで寄付をする。
すると後日、寄付した街から野菜やチーズ、肉などの返礼品がもらえる。
さらに簡単な手続きをすることで、寄付をした翌年に所得税の還付や住民税の控除が受けられる。

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実質2,000円の負担で好きなものをもらえるため、現在は多くの人がふるさと納税を始めている。

高価な返礼品などでトラブル…制度変更に

あまりにもお得なことから、宝石やパソコン、商品券など、高価な返礼品がある自治体に寄付が集まり、過激な競争が発生してしまったことも。
そこで総務省は、2019年6月から大きく制度を変更した。

1.返礼品は寄付額の3割以下
2.地場産品に限る

そんなふるさと納税だが、コロナ禍で巣ごもりが増えて、各地の寄付が増えているとのこと。
前年比で、4月~10月は1.5倍も増えており、過去最高を更新する可能性もある。
さらに12月はかけこみ寄付が増え、各社でお得なキャンペーンを開催中。

たとえば「さとふる」では、アプリ限定で寄付額1%相当がペイペイギフトカードで返ってきたり、1万円分のギフトカードが当たるキャンペーンを行っている。

何かとお得なふるさと納税。2020年はどんなものが流行ったのか?
実はトレンドがあった。

1つ目のトレンドは「緊急支援品」。
緊急支援品とは、生産者を支援するために安く、増量したものを指す。
福岡・須恵町「福岡県産あまおう 1,080g(寄付額9,000円)」。
通常よりも1割お得なものだが、1週間で2,000件の申し込みがあった。

さらに、宮崎・木城町「宮崎牛切り落としスライス 1kg(寄付額11,000円)」では、通常の半額の商品だが、50倍の申し込みがあったとのこと。

返礼品を求めないふるさと納税も

2つ目のトレンドは「クラウドファンディング型」。
最近世に出回った新しいサービスである「クラウドファンディング」。
ふるさと納税でも、返礼品を求めない事業支援が増えている。中にはコロナ禍で医療従事者への支援などもある。

そんな中、寄付する際の使い道を選べる自治体が。
北海道・富良野市では、寄付額8,000円からで乳製品や果物などがもらえる。
寄付する際の使い道で「観光の振興」を選び、3,810万円集まると、富良野市が舞台の「邪神ちゃんドロップキックX」のアニメが製作されるという。

邪神ちゃんは以前にも北海道・千歳市が舞台のアニメを製作し、話題となった作品。
その結果、千歳市に観光客が集まり、街が非常に盛り上がったそう。

北海道ならでは!海鮮の詰め合わせ

2020年も残すところわずか。
12月の今がおすすめな、北海道内の返礼品を紹介していく。

1つ目は、鹿部町「漁師応援プロジェクト!冷凍鮮魚セット(寄付額 10,000円)」。
たくさんの冷凍鮮魚がもらえるということだが、宗八カレイ、ニシン、スケソウダラ、ホタテ、ハタハタと合計5種30匹以上、総量4.5kgの海産物が入っていおり、非常にお得。
6月開始で、3,500セット以上の申し込みがあり、過去最大のヒットとなっているそう。

嘉 工場長・辻合大地さん:
想像以上の売れ行きに驚いている。12月は寒くなるから魚に脂がのっておいしくなる時期だし、季節によってはホッケやイカも楽しめる

12月のおすすめ2つ目は、留萌市「味付け数の子 北海道留萌加工 500g(寄付額 10,000円)」。
2019年の2.3倍の申し込みがきている。
お正月のおせちに使いたいと、申し込みが相次いでいるとのこと。

やまか 製造責任者・橋本尚さん:
留萌市がパンフレットを作るなど、アピールに成功した。"魚卵=留萌"というイメージがついたことで需要が増えた

GoToトラベルの一時停止となかなか旅行が難しい今だからこそ、ふるさと納税で街を応援してみてはいかがだろうか。

(北海道文化放送)

北海道文化放送
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