原材料費や人件費などのコストが高騰するなか、生産業者や卸売業者など各取引の段階でコストに応じた価格交渉を目指すべく、豆腐や納豆、牛乳の「コスト指標」が初めて示されました。
この「コスト指標」は農水省が認定したコスト指標作成団体が公表したもので、製造・卸売・小売のそれぞれの段階のコストをあわせたものです。
今年8月時点で大量生産向きの「充填豆腐(300g)」は64.6円、「カット豆腐(300g)」は86.1円、「納豆(50g×3パック)」は109.6円でした。(※いずれも税込)
豆腐・納豆コスト指標作成協議会の長谷川健太郎会長は、実際の価格はあくまでも当事者間で決定されるものだとした上で、「毎日の食卓を支える豆腐や納豆は、身近な値ごろ感や食品の特性などから、高騰するコストを価格へ十分に反映できない状況が長く続いてきた。製造事業者の減少が続く中、日本の伝統食を守り、持続可能な産業とするには、製造から販売までの合理的な費用への理解が欠かせない」として、消費者への理解醸成も図る考えを示しました。
一方、飲用牛乳のコスト指標も、初めて公表されました。
商品によって価格帯に大きくばらつきがあるなどの理由から金額の実数ではなく、あくまで指数での公表にとどまりました。
生産・集荷、製造、小売のそれぞれの段階を合わせたもので、2025年度を100とした場合、今年8月時点は「低価格帯の牛乳」は106、「高価格帯の牛乳」は105でした。
飲用牛乳のコスト指標作成推進会議は、「コスト指標は、生産者や乳業者が取引の交渉を行うにあたって、また小売業者が販売価格をどう設定するかの参考になる。さらには消費者の皆様に、最終的にどういったコストがかかっているのかを分かっていただく情報提供の意味合いがある」と説明しました。
今後、具体的な金額を公表するかについては、「現場の実態を踏まえて指数を実数にするかも今後検証しながら検討していく」としています。
豆腐・納豆、飲用牛乳のコスト指標は、今後、年に1回10月に公表されます。
