映像に映るのは、網の上でこんがりと焼かれるネギマやボンジリ。
焦げ目のついた見た目とその香りが食欲をそそります。
29日午後7時ごろに「やきとり大吉調布つつじヶ丘店」を訪れると、店内は仕事帰りの人でにぎわっていました。
来店客からは「(焼き鳥)好きです。庶民の味方かなって感じです」「焼き鳥大好きなんで。手頃に食べられますし」などといった声が聞かれました。
格別な味を手頃な価格で楽しめる焼き鳥は、世代を問わず誰からも愛される人気メニュー。
ところがいま、主役の鶏肉が異変に見舞われています。
農林水産省によりますと、10月19日から21日に全国のスーパーなどで販売された鶏もも肉100グラム当たりの平均小売価格は156円。
これは2026年8月に記録した最高値と同じ水準で、鶏肉の高騰が続いているのです。
やきとり大吉調布つつじヶ丘店・星川将大店長:
ねぎまともも肉を出しています。これもも肉なので値上げした部位ですね。一時期は外国産のほうが上がってましたけれども、今また国産も上がってきていて、一日だいたい150本~200本超えぐらい出るので、(仕入れ値の値上がりは)2万5000円超えってところですかね。
すべて国産の鶏肉にこだわっているという「やきとり大吉調布つつじヶ丘店」では、2026年2月のオープン当初と比べ、月の仕入れ値が1万円から3万円ほど上がっているといいます。
やきとり大吉調布つつじヶ丘店・星川将大店長:
大変です。利益がそのままなくなってるので、我慢をして頑張っているところです。お客さんがやっぱりおいしいっていう笑顔は一番ですし。
鶏肉の高騰に伴い卸業者と交渉するなどして、値上げせずに済むよう努力しているといいます。
鶏肉高騰の影響は、商店街の名物“チキンボール”にも及んでいました。
鶏肉専門店「鳥大」の店頭に並ぶ商品のうち、約7割がお総菜です。
中でも一番人気がチキンボール1個15円。
1日に、約1万個も売れるという看板メニューです。
来店客は「いろいろおいしいんですけど、やっぱりチキンボール」「(以前は1個)10円だったけど、本当は上がってほしくないけど仕方ないかな」「前チキンボール10円だったのが15円なので、それでもおいしいので、値段上がっても買ってしまいます」などと話します。
2025年11月、1個10円だったチキンボールを15円に値上げせざるを得なくなったといいます。
鳥大・大杉雄造社長:
タレとか調味料が高騰したりとか、極力価格を抑えて提供したいのはやまやまなんですけど、お肉も同じなので全体的に上げざるを得なくて、値上げはさせていただきました。
2025年に発生した鳥インフルエンザの影響が続き、現在も供給量が十分でないのに加え、今後は年末に向けて需要が高まることから、価格の高止まりに対する警戒感が強まっています。
