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【再開発の現場に潜入】地下鉄さっぽろ駅のホーム増設工事が難航 想定より厚い壁に阻まれ…半世紀以上前の図面で手探り状態…民間の再開発への補助金で市の財政圧迫も〈北海道札幌市〉

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 再開発が進む札幌市中心部。

 なかなか進まないJR札幌駅周辺の工事に、もやもやしている方も多いと思います。

 現場ではいま何が起こっているのでしょうか?

 JR札幌駅周辺では、大規模な再開発が進んでいます。

 延伸が大幅に延期された新幹線駅。取り壊しが進む旧札幌エスタ。家電量販店などが入る複合ビルの建設が進む旧札幌西武跡地。ホーム増設のため、駅前通の一部を通行止めにして工事が進む地下鉄さっぽろ駅。

 いつになったら新しい街並みが姿を現すのでしょうか。

 「札幌市営地下鉄南北線の改札口の横にやってきました。ホーム増設工事が、こちらで行われているんですね?」(八木 隆太郎 キャスター)

 「この壁の裏です。ご案内します。」(札幌市交通局 金編 康平さん)

 「巨大な地下空間が広がっています。奥の方には壊したあとでしょうか、大量のコンクリート片が散乱しています」(八木キャスター)

 1日あたり約5万3000人が利用する地下鉄南北線さっぽろ駅。

 混雑緩和のため駅前通の一部を通行止めにして、真駒内方面行きの新しいホームを作っています。

 2028年度の利用開始を目指していましたが、思わぬ事態が起きていました。

 「地下2階まで穴を掘って、トンネル工事を始めるための準備をしています。この場所には7番出入り口があったんですが、取り壊す時にコンクリートが思ったより厚くて時間がかかってしまいました」(金編さん)

 ここはかつて、デパートだった旧札幌西武へと続く出入り口でした。

 駅構内と建物を隔てる壁が厚く、取り壊しに時間がかかったというのです。

 この場所に壁があるということは、もともとわかっていたことではないのでしょうか?

 「図面をもとにどれくらい作業がかかるか想定していたが、図面よりも厚いコンクリートだった。掘ってみたら2倍くらい厚かった」(金編さん)

 工事は札幌西武の前身、五番館時代の半世紀以上前の図面をもとに進められています。

 設計図より2倍以上厚いコンクリートの壁。図面にはない配管。そして、多くの地下水。

 想定外の出来事が重なり、数か月単位の工事の遅れが出ています。

 資材や人件費の高騰もあり、事業費も見込んでいた110億円から膨らむ見通しです。

 再開発の行方について市民の反応は。

 「いろいろなものが高騰して、遅れが出るのは仕方がない」(札幌市民・70代)

 「みんなで平和に集まれる場所、ベンチや集まれる広場などがあればいい」(札幌市民・10代)

 「昔、若者が集まっていたビルがなくなった。アパレルショップなどが減ったと思うので、新しいビルが楽しみ」(札幌市民・20代)

 再開発への期待が膨らむ一方で、事業費の増大は札幌市の財政を圧迫する恐れもあります。

 「再開発事業の補助額は過去の実績では、総事業費の1~2割程度となっている」(札幌市 笹森 長武 再開発支援担当課長)

 民間の再開発事業にも、街づくりに寄与すると判断された場合は補助金が支出されます。

 3年前に開業した商業施設「モユク サッポロ」の場合、総事業費の約4分の1にあたる約62億円の再開発補助金が交付されました。

 その半分の31億円ほどが市の負担です。

 「2024年度は約50億円、2025年度は約70億円の補助金を執行している」(笹森課長)

 札幌エスタの跡地で進められる再開発事業。

 当初の総事業費は2500億円でしたが、物価高騰の影響で4000億円を超える見通しです。

 それに伴い、市の補助金も400億~500億円に膨らむ見込みです。

 秋元克広札幌市長は。

 「市としては固定資産税を含めた税収増という効果に繋がる。補助金という形で支出するが、税収増によって回収される効果を見込んでいる」(札幌市 秋元 克広 市長)

 190万都市札幌の玄関口、JR札幌駅周辺の再開発の行方はどうなるのでしょうか。

 札幌駅周辺の再開発は、なぜ難航しているのでしょうか。

 地下には配管が張り巡らされ、コンクリート片も散らばっています。工事関係者によりますと、最も古い図面は約100年前の昭和2年のもので、ガス管などの図面が残っているそうです。しかし、詳細が記されていないなど、信頼性に欠ける部分もあり、掘ってみないと分からないことが多くあるといいます。

 さらに工事を難しくしているのが、地下に網目状に張り巡らされたガスや電気などのインフラです。まるで血管や神経を避けて手術するような難工事です。こうした事情が、工事に時間がかかる理由でもあります。

 札幌駅周辺では、家電店や飲食店などが入る地上33階建てのビルが建設中で、2028年7月の完成を予定しています。その近くのエスタ跡地でも、地上34階建ての高層ビルの建設が進んでおり、まだまだ見通しが経っていません。

 一方で、新しいビルができるのはうれしいものの、ここ数年で完成したビルにもテナントが空いたままのところがあり、土日の人の流れが気になることもあります。インバウンドを含む観光客が札幌を訪れるのは喜ばしいことですが、現実的なまちづくりも考えていく必要がありそうです。

 変わりゆく札幌の街並み。その行方に注目です。

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