ロシアの独立系新聞「ノーバヤ・ガゼータ」が、当局の圧力で活動を続けられなくなったとして、活動停止を発表しました。
2021年には当時の編集長がノーベル平和賞を受賞しています。
ノーバヤ・ガゼータは30日、編集部の立ち退きを強いられたほか、読者からの寄付を受け付けるシステムが停止され、活動の基盤を失ったと発表しました。
11月9日に編集部のサーバーを停止し、建物から退去するとしています。
1993年に創刊された「ノーバヤ・ガゼータ」は、政治の腐敗や人権侵害などを追及し、政権に批判的な報道を続けてきました。
チェチェン紛争で人権侵害などを告発したアンナ・ポリトコフスカヤ記者を含め、これまでに記者ら6人が殺害されています。
2021年には、当時の編集長、ドミトリー・ムラトフ氏が、ノーベル平和賞を共同受賞しましたが、ロシアによるウクライナ侵攻後はメディア登録を取り消されるなど、活動への制約が相次ぎました。
今年9月には、ロシア政府がスパイを意味する「外国の代理人」に指定しています。
編集部は「ロシアの当局と情報機関に活動停止に追いやられた」として、「私たちは居場所を失い、生きていくための手段も奪われ、絶えず弾圧の脅威にさらされることになります」と訴えています。
