全日本空輸(ANA)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD)は、AIRDO(エア・ドゥ)とソラシドエアの親会社を完全子会社にすることで、基本合意しました。
対象は、AIRDOとソラシドエアを傘下に置く持ち株会社「リージョナルプラスウイングス」(東京都大田区)です。
両社は10月29日付で基本合意書を結びました。
ANAHDが、リージョナルプラスウイングスの株式をすべて取得する形です。
株式を交換する方法で実現を目指します。
実現すれば、AIRDOとソラシドエアはANAグループの一員になります。
背景には、航空業界を取り巻く厳しい環境があります。
リージョナルプラスウイングスは、次のような点を挙げています。
■経営環境の変化
・コロナ禍以降の、オンライン会議の普及による需要の変化
・長引く円安や物価高
・燃油費や人件費などのコスト上昇
・人手不足の深刻化
また、国は2026年5月に、大手航空会社がAIRDOなどに出資することへの規制を廃止しました。
リージョナルプラスウイングスは、これを受けて協議を進めたとしています。
リージョナルプラスウイングスは「グループ単独での対応を超えた、抜本的な事業基盤・収益基盤の強化が必要不可欠」としています。
そのうえで、国内航空ネットワークの維持と発展を目指すとしています。
今後の方針も示されました。
当面は、AIRDOとソラシドエアのブランドを維持します。
そのうえで、事業計画の策定や調達などで、連携や機能の統合を進めます。
中期的には、ANAブランドへの統合も視野に検討するとしています。
■今後の予定(いずれも予定)
・2026年12月下旬 最終契約の締結
・2027年2月下旬 臨時株主総会
・2027年4月1日 株式交換の効力発生
AIRDOは「北海道の翼」として、道民に親しまれてきました。
両社はこれまでも、資本関係や共同運航(コードシェア)を通じて協力してきました。
リージョナルプラスウイングスとANAHDは、今後、最終契約の締結に向けて協議を続ける考えです。
