愛媛県今治市でおととしにピアノ教師の女性が殺害された事件で、高松高裁は10月29日、殺人や監禁などの罪で松山地裁から懲役22年の実刑判決を言い渡された男の控訴を棄却しました。
控訴を棄却されたのは、西条市樋之口の無職・榊原正道被告(36)です。
この事件では一審の松山地裁が、榊原被告が今治市内の元交際相手の女性の自宅へおととし1月に侵入し、女性の母親・冨田小雪さん(64)の首を包丁で切り付け殺害したと認定。さらに女性にウソを言って車に乗せ25時間余り監禁したと判断し、懲役22年の実刑判決を去年10月に言い渡しました。
この判決を巡って榊原被告は、監禁罪の成立について、車に乗せた行為は女性の意思に反したものであったか十分に審理されてないうえ、逃げ出すことが可能な状況で監禁罪には当たらないと主張。また冨田さんの遺体を解剖した医師の「強い力で5回切り付けた」との証言を過度に信用し、「強固な殺意」を認定したことを不服として高松高裁に「量刑は不当」として控訴していました。
高松高裁の冨田敦史裁判長は判決で、「『榊原被告がウソがばれないようにウソを重ねていた』と供述したことから一審は判断していて、審理を尽くしている。また逃げ出せる状況ではなかった」と認定。また「『強い力で5回切り付けた』との判断に誤りはない」との判断を示し、「量刑を変更するまでに至らない」として被告の控訴を棄却しました。
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