北朝鮮が韓国との境界付近で要塞化を進める中、FNNのカメラが韓国側に向けて配備された自走砲や、北朝鮮側で相次いで爆発が起きる様子を捉えました。
26日、FNNのカメラは、韓国・金浦にある愛妓峰展望台から、北朝鮮側に少なくとも3台の自走砲が配備されている様子を撮影しました。展望台から北朝鮮まではおよそ1.5キロの距離で、展望台には北朝鮮を眺めることができるスターバックスもあります。
自走砲はいずれも韓国側を向いていて、近くでは北朝鮮兵とみられる人物が作業する姿も確認されました。さらに、北朝鮮兵とみられる人物が赤い旗を振り、その動きに合わせるように自走砲が動く様子も撮影されました。
韓国の聯合ニュースによりますと、配備されたのは122ミリ自走砲とみられ、射程距離は最大およそ24kmに及ぶということです。また専門家の話として、北朝鮮が自走砲を見せつけるように配備するのは極めて異例で、韓国側との緊張を高める意図があるとの分析を伝えています。
展望台を訪れた80代の男性は「自走砲が韓国の方向に照準を合わせているというので、前線地域に住んでいる者としては不安です」と話しました。また、30代の男性も「設置されているものを直接見ると、脅威をより直接的に感じます。北朝鮮が最近、強硬な姿勢に出ているので不安です」と話しています。
一方、26日午前、韓国・仁川の喬桐島からは、北朝鮮側で相次いで爆発が起きる様子が確認されました。午前11時20分ごろ北朝鮮側で煙が上がり、数十秒間に10回ほどの爆発音が聞こえました。
現場では境界付近に多くの人が集まっている様子も確認されていて、北朝鮮側で要塞化に向けた作業が進められているとみられます。ただし、今回の爆発が具体的にどのような作業に伴うものかは明らかになっていません。
近くに住む牧師は、爆発を伴う作業について「私の知る限りでは、およそ1カ月前からだと思います。週に3~4回くらいだと思います」また、「住民たちも不安に思っていますし、心配もしています。そんなことはしないでほしいのに」と話し、緊張の高まりに懸念を示しました。
北朝鮮は韓国との境界付近で壁や鉄条網などを設置する要塞化を進めていて、10月中には韓国に向けた拡声器による心理戦を再開する方針も示しています。
